50代転職日記 #4
今日は別のエージェントの面談にやってきた。
現在の状況と希望条件を伝えたら、数社おすすめを提示された。
知り合いが居る会社を避けて4社エントリーし、2社書類選考を通過した。どちらも経理職のリーダーポジションでエントリーした会社だ。
1社目に面接に向かったのは、医療系ソフトウェアの会社だった。かなり古い自社ビルには入り口の自動ドアの横に雑然と掃除用具や事務用備品が置かれ、古い貼り紙やめくれた床材が暗い空間の引き立て役になっている。
面接会場である会議室に通されると、目の前に巨大なフィッシュボーン図が現れた。
30人ほどが入れる大きさの会議室の壁一面に貼られた模造紙に油性ペンで手書きされた「今の自分」と「なりたい自分」を繋ぐ魚の骨・・・。現職の代表者が心酔している自己啓発セミナーに此処も参加していた。
オフィスの暗さや散らかり方、宗教めいた社員の研修成果物を貼りだしているなど、お客様を迎えることを前提としていない空間。面接に来ているのに「どうか受かりませんように」という祈りが天に通じたのか無事お見送りとなった。あとで募集要項を見返すと「研修は参加必須」とわざわざ書いてある。コワ。今も時々この会社の前を通るが、深夜まで明かりが灯り人影が見える。定年を迎えるまでここにいたかもしれないと思うと背筋が凍る。後一社頑張ろう。
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