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ごっそり抜け落ちている部分を埋めないとならない

昼からいくつかの活動。

移住セミナー

まずは上越市ふるさと暮らし支援センター主催の移住セミナーにオンライン参加。

市外居住の移住希望者に上越市の魅力や移住の実際を伝えるイベントに在住市民ながら参加した。
本日の話題提供者の移住者はUターン経験者。
上越の子育て環境の充実を中心に説明されていた。
子育て広場やこどもセンターの充実を今度は実感してみようと思う。
セミナー自体は高田小町でiPadをテザリングして参加。
(いい意味で)場所が落ち着いた雰囲気で良かった。
こうやって公のスペースを使っていくのもいいな。

映画

次に高田世界館で映画「若者は山里をめざす」を鑑賞。

「埼玉県の消滅可能性No1都市」埼玉県東秩父村にすむ若者を追ったドキュメンタリー映画だった。
若者はUターンした者、地域おこし協力隊として特産品開発に励む者、紙職人になるべく修行を積む者などなど。
いずれの若者も古くからの住民との交流の中で、現代社会の都市型生活が失いかけている本当の豊かさを見直していくさまが描かれていた。
「便利になると人が出ていく。」というフレーズがリフレインしている。

トークイベント

上映後はトークイベント、上越妙高の中山間地域で活動されている方と行政の方で映画を切り口に、限界集落のあり方や移住者と地域の人の関係などについてさまざまな話がなされた。

かみえちご山里ファン倶楽部の三浦さんから、活動して20年、発足当時の自然体験学習をした子どもたちが親世代になり、ボランティアをしたいなど戻ってきているという話があった。
教育の結果が顕在化した一つの形だろうと感じる。
しかし、あまりにタイムスケールが長すぎる。
教育においては継続こそが教育を教育たらしめるかもしれない。

空き地?Bar

その後、続けて高田世界館とkinaiyaプロジェクトとの共催イベント「空き地?Bar」に参加。

先のトークイベントに登壇されている方も参加した。
頭痛に苛まれて行くことを迷ったが、近くの薬局で頭痛薬を購入してまで参加した甲斐があった。
「なんだかよくわからないけれど」と言いながら楽しく集まっている人が大勢。
建築の話、行政の話、教育の話、集まる人の属性が多岐に渡るから話題も多岐に渡る。
そしてこの活動自体も市民活動だという。
何より今日面白かったのは、この場に上越市の職員が何人も来ていたこと。
志の高い行政職員のいるまちには可能性があると思うのです。

そんなこんなでやっぱり

さてさて、やはり私が地方都市への移住の課題として感じるのは、移住「その後」がごっそりと抜け落ちていること。
地域おこし協力隊の方も任期後に生活の基盤を確かなものにすることに不安はあると語っていた。
子育てしやすい環境といえ、就学してからの教育環境としてはどうなのか。
地域として働く場、キャリアを展開していく環境になっているのか。
こうした課題はいくらでも出てくるだろうと思う。
しかし、これらのほとんどは重厚なコミュニティ、人的ネットワークの形成によって幾分か解決しうる問題だとも思う。
「共感ベースで参画したくなる」それでもダメなら「巻き込む」
これくらいの気概で地域の人のつながりをつくることができれば、それはこの地域が生き延びていくアイデンティティになりうると思うのだが、どうなのだろう。
まずは自分の足元から…。

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