【気候文学対話オープンダイアローグ】SFが伝える気候変動~科学者と読み解く小説『2084年報告書』~3/20(日)開催
※アーカイブ配信あります!お申込みはこちらから。
「気候文学対話~心を守るための読書会~」特別編!
”なぜ、人類は温暖化を阻止できなかったのか?”
2084年を舞台としたSF小説『2084年報告書』をもとに読書会を開催します。
今回はオープンダイアローグと題して、気候科学者の江守正多さんをお招きし、地球温暖化の現状解説も行っていただきます。
2月末に公表された、IPCC最新レポートに関するお話も必見です。
扱うテーマは気候変動になりますが、対話する内容に制限はありません。
むしろ、参加者一人ひとりの個人的な実感や、違和感、問題意識を場に出してもらいたいと思います。
気候文学対話のポリシー、異質な他者との対話を通して「実感の及ばない範囲」を広げる営みを大切にしていきます。
~課題図書:『2084年報告書』について~
なぜ温暖化を阻止できなかったのか。
アメリカの地質学者が描く悪夢の2084年。
時は2084年。すでに世界は深刻な気候温暖化で危機に直面している。
21世紀初めの10年、20年間には深刻な影響が明らかだったのに、政治家や化石燃料推進派は科学的根拠を否定し続け、科学者の警告を握りつぶした。
2050年以降世界各地で未曽有の事態が進行し、2084年には人類は生存の危機に瀕している──
主人公の歴史記録の研究者(2012年生)が、なぜ温暖化を阻止できなかったのかという疑問を念頭に、世界各地の記者や学者の歴史証言を取材して執筆する形で綴られるディストピアSF小説。
*「あなたが生存を脅かす気候変動の不安で眠れないならば、ジェームズ・ローレンス・パウエルの『2084年報告書』を読むと、温暖化と闘って地球を救おうするリーダーを選ぶのに必死になるだろう」(マリ・クレール誌)
※ご参加にあたり、本の読み切りは必須ではないですが、ぜひご一読いただければ幸いです。
~「気候文学対話~心を守るための読書会」とは?~
世界規模で危機意識が共有されつつある「気候変動」は、私たち人間の心の危機でもあります。
耳障りのいいキャッチフレーズが飛び交う中で、安易な言葉に惑わされず、
答えのない問いを着実に耕していくためには、何が必要なのでしょうか?
私は、「異質な他者との対話」ではないかと感じます。
実感の及ぶ範囲を少しずつでも、確かに拡げていくこと。
決して簡単なことではない。時間もかかる。
それでも、なんとか前に進んでいくために、私は文学の力を借りたいと思います。
物語には不思議な力があります。
一見、全く関係のないようなストーリーが自らの記憶や体験を呼び起こし、
他者の痛みを自分の痛みとして、感受できる可能性にひらかれています。
それは、対岸の火事だと思っていた問題が、自らの人生に地続きであることを発見する過程でもあります。
危機の時代を、それでも生きていくために、心の拠り所を保ち続けていくために、気候文学対話を行っています。
*これまでに扱った本
第1回:森田真生『僕たちはどう生きるか』
第2回:呉明益『複眼人』
第3回:梨木香歩『沼地のある森を抜けて』
▷読書会にご関心のある方は、こちらのフォームからご登録をお願いします。
<開催概要>
■日時:2022年3月20日(日)20:00~21:30(最大22時まで延長)
■会場:オンラインZOOM
■プログラム:
20:00~20:05 気候文学対話とは?
20:05~20:10 参加者チェックイン
20:10~20:25 江守正多さんミニ講演「地球温暖化のリアル」
20:30~21:45 『2084年報告書』を基に参加者同士フリーダムに対話
21:45~22:00 チェックアウト・次回予告
■ゲスト:江守正多(国立環境研究所・地球システム領域 副領域長)
■参加費:500円
■お申込み:peatixより必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
■主催:気候文学対話~心を守るための読書会~(宮﨑紗矢香)
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