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情景活動

歩くのが好きだ。散歩が好き。ひたひたと歩き街の見たことない場所を見て歩く、そしてその情景を感じる。海や川、公園や山などに行って太陽や風、花や虫の営みを見、踏みしめる土の感覚を思い、季節を感じ取り込んだものを感じ雲散霧消してそこに漂うような、そんな時間が好きだ。ずっと歩くのが好きだった。歩くのは苦ではないし、そこには楽しいことがあるのを知っているから。しかし現在は病気なので医者の勧めもあってということにしている。なんて大義名分なんてどうでもいいんだけど、それだからこそ心に留めることもある。歩数だ。以前も何かあったときに目新しい視点として歩数に注目することはあった。携帯電話に歩数計が付いた時、スマートフォンにフィットネスアプリが登場したころ、Google Fitが登場する随分前だ。それらは好奇心から一二度試す程度で継続して計ったのではない。ところが病気になり医師に歩きなさいと言われて歩いてるけど、と大義名分を思い、なら、と計りはじめたのだ。そして直ぐに活動量計というものを知り、買ってみた。

Mi Band
いろいろ出始めていた時期で、有名なのはやはりFitbitだった。高い。しかも時計をするので画面は必要なく逆にうるさくて嫌だった。そこで目に留まったのがXiaomiのMi Bandだった。当時売られていたMi Band 1は画面はなく銀色のボディにLEDが三つ付いていて光る。それだけのギミックだった。気に入ったのはバンドが変えられること。色々なバンドが純正、非純正で売られていた。基本的に歩数さえ計れればいいからこの程度で十分。しかも画面そのものがなく主張がない。画面がないので都度歩数を確認することはできない。Bluetoothでペアリングしたスマホのアプリを立ち上げ確認するしかないのだ。しかもアプリはほぼ家に置くタブレットに紐付けてしまった。その時確認したがアカウントの紐付けは二台の端末では無理のようだった。別に一日に一度見られればいいので気にもならない。それより同時に買った数本の変えバンドがよかった。いや、思ったより高価なメタルバンドは余りつけず失敗したりもしたけど。見てくれが重要でもないけど時計をするので一応はちらりと見える。どっちかというと変な装飾品という感じ。ブレスレットじゃないけれど。

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使ってみて思ったのは歩数は結構正確だし、睡眠時間が思ったよりも正確だということ。基本的にそれしか使わなかった。体重は自分の家の体組織計で計りアプリに手入力。自分の体の毎日のログという感じ。それがグラフで出たりして確認したりもしたけど毎日の確認と重要なときの確認だけしていた。アプリは初期は英語版しかなく別に難しい英語ではないので普通に使えた。初期の初期、Bluetoothの認識がうまくいかないこともあったがそれもたまにだった。睡眠もあるので風呂と充電の時以外は付けていた。だからそれら風呂と充電は同時にということが多かったけどね。

よく使ったが二年少し経ち壊れた。よく分からないけど突然壊れた。その頃はMi Band 1SやMi Band 2も出てMi Band 3が出て少ししていた。Mi Band 2から金属ボディではなくなりFitbitほどではないけどOELディスプレイが隠された真っ黒なものになった。新しいもの好きとしてはMi Band 2も欲しかったが使えているものを捨ててまで買うというのもおかしいので我慢していた。そして壊れてしまった時点ではスマートフォンアプリも日本語対応になっていて、Mi Band 3を買おうと思った頃には本体の日本語化もアップデートが降ってくるという状況だった。渡りに船。残念なのはバンドに互換性がないということ。また新しいバンドをいくらか買わなければいけなくなった。高くはないものの捨てるのはもったいない。そういう人間なのである。そういえばMi Band 2からは心拍数も計れるようになり半年に一度くらいは計ったりしている。時刻や天気予報、アクティビティ等は使わないし、スマホからの通知も使わない。通知が来るようなアプリを使っていないのだ。いや時刻は見る。時計をしていないとき、時刻を合わせる朝など。そう考えるとディスプレイがあるのも便利かも。黒い闇の底に隠れているのがいい。

konji
散歩自体は何も変わらない。そこに歩数があるだけだ。散歩の途中に設定している歩数を超えると震える。それはあるが何も変わらない。ただ今までのように季節を感じ視野にあるものを印象づける。でもそこに活動量計があることで一つ自分の外側に薄い膜が広がったような気がする。守られているという事ではないが自分自身でチェックしているという感じだろうか。実際はなにもチェックしていなくてもアプリを使うことで体組織計に乗るのも楽になったし、手書きの味は失われたが記録としては楽にできるようになった。これがMi Smart Scaleとかだと入力自体も楽なのだろうがそれはもう体組織計を持っていたから。それにXiaomiも好きだけどタニタも好きだしね。Mi Bandも変遷を重ね現在はMi Band 4からはOLEDがカラーになりセンサも改良されたり増えたりした。ウォッチフェイスも変えられる。現在はMi Band 5だが二機種ともその時々で欲しいなと思わせた。もちろん使用しているものが壊れてないので以下略だ。4と5には少し緩い意味でのバンドの互換もあるのがいい。この間にも色々な活動量計が色々な会社から発売された。Xiaomi関係だけでも把握できないくらいだ。でもやはりMi Bandの手軽さと換えバンドは高い優先事項なのだ。だがライフロガーとして使いたい人にはとても手軽でいいと思う。歩数、睡眠時間、自分が使わない心拍数やエクササイズのアクティビティなどは自分を知るうえで有効だし、ケータイの通知や操作も人によっては有用だろう。ちょっとしたガジェットだけど多くの人が自分を知る一つの助けになると思う。


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