ラララの季節

季節が変わるたび新しい
楽しい変化
真っ只中では感じずとも
振り返ってみれば長いトンネルの中
季節ごと
その壁や天井には太陽や雲が張り付いていて
光が吹く
緑やオレンジに白と黄色
葉や花の香りは軽やかに
気がつくとホールの個室
待っていて
鏡を見ている
自分
これは誰だろう
深い闇に降りる

そのとき道化が思ったことは
どうすれば季節を纏えるだろうか
歩きかたにも工夫がいるな
衣装も作らないといけない
そしてこっちを見て
悲しいことを忘れよう
笑えば辛さも消えるから
そして重責から少し逃れて
いやはや
空の音
重責なんてなかったな
だからこっちを見て
見たら分かるよ一番だから
最高なこの振る舞い
この姿
この季節
おどける度に感嘆させるのさ

舞立つ世界は轟だらけ
それを切り開き切り刻む
どうだろうこの季節
見えているかい
笑いなんていらないよ
道化の笑顔は本心で
感じないのかい
あなたの季節
今はちょうど変わった頃
感じて見ていてほしい
そう
ただのおどけじゃないんだよ
世界の具体
浮かぶ舞
この道化
季節の力を借りているから
見てくれよこの様を
花ひらく

全てが終わったその後に
ただ世界の一人だけ
見慣れた繰り返し
失望なんてしてないよ
季節を感じたキミのこと
知っているから
世界の中から外のキミ
ずっと見ていてくれたよね
失望なんてしていないよ
感じた人がいるならば
ラララ終わってなんかない
季節が変わると消えるから
見せられてよかった
闇の中は何もない
最後に見せたこの舞を
憶えていて
そうさ
ラララ