優先事項

僕が弱るのは誰のせいでもない
僕が悲観的なのは僕のせいじゃない
僕が不安になるのは君のせいじゃない
僕の印が見えないのは角度のせいじゃない

いや

僕が弱いのは僕のせいだ
僕が悲観的なのは僕の資質
僕が不安になるのは僕が悲観的だから
僕の印が見えないのは存在が薄っぺらだから

一方ではどちらかが真実で
またはどっちも真実ではない
求めすぎている
足りないもの
それは
真実を知らず甘いシロップに浸りつづけていて
そうだな
誰もそんなことを思ってもないのにね
自分自身が中心人物
そうさ

古びた額縁の中の光景
饒舌な絵画

僕の人生だからねえ僕が中心
僕のラララ美しい声を聞いてよ
僕の笑顔は人を幸せにするから
僕のこころは磨かれているのさ

実際はそうでもなくてね

僕の人生はお先真っ暗
僕の醜悪な声は木々を枯らせた
僕の笑顔なんて誰一人として知らず
だから
誰か世界の恵みがあるのなら
僕の
僕のこころを磨いてよ

どっちにしろ他人頼みのサーカス
見世物小屋に人はいない
磨けるとするのなら鏡
向き合えよ
ゾッとするそのすべて
受けいれること
できればいいのに