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006_本を読まないとバカになる?

私は本をほとんど読みません。年間で2冊くらい、気まぐれに読むことはあります。それは何かの必要に応じてです。買う事はないし、図書館で借りる本は資料としてで、全部を読むことはありません。

やたらと読書を奨励する人がいます。本を読まないとバカになると、親に言われたのでしょうか。実は私も父親から言われた事があります。
そういう人は、教養は本から得られると思っているようです。それは間違いではありませんが、本と言ってもバカな本やくだらない本、そしてどうしようもなく古くなってしまった本もあり、一概に本は頭の足しになりません。

どうもそういう人たちには独特の傾向があって、その本というのは紙でできた印刷物としての本のようです。それをこよなく愛しているらしいです。

有名な大学がある街では、古本屋が多いです。沢山並んでいる通りもあります。しかし、その中でも有名な某通りにある古本屋はほとんどが1960年代から80年代の本が並び、カバーのインキが焼けて青くなっています。つまりその近くの大学の学生は、そういう本を読みません。店の中は、ポツンとヒマそうな爺さんが立ち読みをしています。

若者の「本離れ」を嘆く声がありますが、本屋も本も、スマホのコンテンツの中に取り込まれてしまったのですから、スマホがあれば重たいものをわざわざ持ち歩く必要はありません。ただスマホは本を読むだけのツールではないので、多くの人は「読書以外の事」をやっています。嘆いても仕方ないですが何を読もうがユーザーの勝手です。読書という言葉は、さすがに死語にはならないでしょうけどね。

私に読書を奨めた父親は病院で亡くなりました。私は毎週父親を見舞い、興味がありそうな本を買っては父に渡していましたが、一切読まずにテレビ漬けになっていました。

私はテレビもほとんど観ません。ニュースが多いですから。この時代は情報弱者をバカにする傾向が強いですが、情報にまみれて利口になる理屈はありません。

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