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『写真は意思疎通の手段。言葉よりも、より瞬間的に伝えられるのが写真だった』 うださん・「あなたに重ねる写真展」

こんにちは。PICTEプランナーの望月です。
今回はうださんにお話を伺いました!

朧げで、まるで絵画のような素敵なお写真撮られるうださん。写真と共に紡がれた言葉に思わず、心がぎゅっとなります。

そんなうださんに、個展「あなたを重ねる写真展」のこと、ご自身の写真との向き合い方についてお話を聞いてみました。


<プロフィール>
名前:うだ
instagram ID: @arudente.0926
高校の同級生をきっかけに、カメラを始める。
使っているカメラはFUJIFILM x-pro 3 。フィルムは1年に一回くらい。
普段カメラは持ち歩かないが、月一くらいで人を撮る。

2021/11/20.21 開催
『あなたを重ねる写真展』について

『あなたを重ねる写真展』のポスター

きっかけはモノクロ写真。
知人の後ろ姿をモノクロで撮影した時に、個人の気配が薄れて曖昧さが増した写真が撮れた。このことをきっかけに、後ろ姿や横顔などの個人が特定できない曖昧な写真を展示し、自身の写真と見た人自身の記憶と重ねてほしいと思い、このテーマに決定した。昔の恋人を連想するような雰囲気にするために会場の香りや音楽にもこだわった。
撮影した人は6人。昔からの知り合いを撮影した。

準備期間は約4ヶ月。8月から撮影を始めた。
ギャラリーは、当時PICTEの運営元のForCusが貸し出していたスペースを借りて開催。Instagramのストーリーでの告知やForCusの公式アカウントで告知をし、30人程が来場した。

展示写真は額装し、写真の雰囲気に合う小物を準備した。特にこだわったのは、ドライフラワー。Sumika の『アネモネ』の曲に合わせて、アネモネを飾りたくて、八王子の専門店まで買いに行ったそう。

・展示してよかったこと、楽しかったこと

写真の繋がり以外の人にも写真を見てもらえたことです。もともと個展をしてみたかったという気持ちがあったので、個展を開催できたことで達成感がありました。

・展示をして気づいたこと

写真を紙で印刷することで、自分の写真がデータだけではなく、現実にもあるんだと実感しました。自分の写真のよさにも気づけた気がします。
また、来た全員と話すことになるので、コミュニケーションをとりすぎて疲れてしまうことがありました。

・展示をしてみて大変だったこと

写真を撮ることです。納得のいく写真が撮れるまでが大変でした。普段から撮られ慣れていない知り合いのことも撮影したので、どうしても表情が固くなってしまって2回撮影した写真もありました。2回目の時は、撮影の前に楽しいことを沢山して肩の力を抜いてもらえるようにしたのを覚えています。
あとは、会場のレイアウトです。自分だったらこの会場をどのように作るだろうか、と部屋のレイアウトを10枚ほど描いて配置を考えました。また、せっかく観に来てくれるなら、見応えのある展示にしたいと思い、大きい写真額縁に入れて飾ったり、枚数を多く展示したりしました。

そんなうださんから見たPICTEとは?

過去に、SNSに載せない写真展、持って帰れる写真展、あの夏展、明晰夢展の4企画に参加。

PICTEへ参加を通して、人との繋がりが増えることが嬉しいです。あとは、展示の写真印刷、設営から当日運営までやってくれるので、助かります。
PICTEには元々のファンがいるので、自分の知り合い以外の人たちにも写真を観てもらえるというのも嬉しい点です。

うださんにとって写真を撮ることとは?

写真を撮り始めたのは、「当時の恋人をかわいく撮りたい」という理由からでした。ですが今は、言葉にできない自分の色を写してみたいと思って撮っています。自分にとって写真は、意思疎通の手段みたいなものです。自分の思いを言葉にすることは難しい。でも、写真は言葉よりも簡単に、瞬間的に伝えられるもののような気がします。

最後にこれからやってみたい展示は?

『あなたを重ねる写真展』は準備期間の関係もあって、自分のできる範囲の形での開催だったように感じます。自分の中では40%くらいしか発揮できていませんでした。
また写真展をするなら、場所選びから会場の音楽までこだわって開催したいです。写真展のポスターをプロモーションビデオにしたり、会場にギターを置いたりしたいなあと思います。
来年あたり開催したいですね。


取材を通してうださんの写真の根幹にある部分を垣間見ることができました。「あなたを重ねる写真展」は私も見に行かせていただきましたが、じっくりとテーマを聞いたことでもう一回展示を見てみたいなあと思ってしまいました…!

これからもうださんの撮られるお写真を楽しみにしています。
この度はありがとうございました!

写真提供:うださん
記事:プランナー望月真唯(@onakahettaaa_







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