桜咲く市ヶ谷 散策記録#2
市ヶ谷、皆さんは行った事がありますか?多くの路線が通るため知名度はあるかと思いますが、意外と立ち寄ったことはないのではないでしょうか。
市ヶ谷は、遊べる場所や商業施設がほぼなく、とても落ち着いた街です。そして、私にとっては、母校があり住んでいたこともあり、と所縁のある地です。まれに市ヶ谷が混むとすれば、みたままつりか桜の季節でしょう。今回はそんなお花見シーズンの市ヶ谷を歩いた記録です。
市ヶ谷駅から見る外濠の桜
まずは市ヶ谷駅から見る外濠の桜です。市ヶ谷駅は外濠の中にあるため、駅構内やホームから対岸の桜を眺める事ができます。
市ヶ谷の外濠の中には釣り堀もありますね。ドラマやCM、ゲームなど、さまざまな作品に登場する有名な釣り堀です。
掘り下げられた土手部分に桜が生えているので、桜の花の位置がその分低く、満開の桜の上に街の景色がよく見えて面白いです。
駅の対岸は新宿区。これは佐内坂です。この辺りは一方通行の細い道が入り組んでいますが、登りきったあたりにはDNPがドーンと構えていますね。DNP帝国と言っても過言ではない場所がこの坂の向こうに広がっています。新社屋になって、このエリアも綺麗で緑が多くとても爽やかな場所になりました。
話が脱線してしまいましたが、外濠の内側に話を戻します。
靖国神社の桜
市ヶ谷では外濠の土手に限らず、靖国通り、靖国神社、千鳥ヶ淵、と桜が咲き乱れます。靖国神社には、都内の桜の開花宣言の指標になる標本木があることでも有名ですね。取材に来ているアナウンサーの方をよく見かけます。
靖国神社に足を踏み入れると、一気に境内の荘厳な雰囲気に包まれ、身が引き締まるような不思議な感覚に陥ります。門や鳥居、拝殿、全てが大きくどっしりとしていて迫力があり、圧倒されてしまいます。参道も立派ですよね!400m程ある幅の広い参道はまっすぐ見渡せ、その広大な敷地に驚かされます。以前はその広大な敷地を利用して競馬が開催されていたそうです。
そして参道の真ん中には益次郎像があります。大村益次郎は戊辰戦争の討幕軍のキーマンですね!益次郎像があることからもわかりますが、靖国神社の建立は明治時代です。では、江戸時代ここはなんだったのか、、、、以前調べてみたのですが、話が盛大に逸れるので、いつか市ヶ谷についてはまた別の視点でnoteに書いてみたいと思います。
靖国通りの桜
靖国神社の横を通る靖国通りの桜並木は本当に綺麗です。シンプルなオフィスビルが並び、普段は落ち着いた都会の雰囲気ですが、そんな場所が3月の終わり頃から一気に華やぐ様を見ると、心躍ります。市ヶ谷駅前から九段坂上あたりまででしょうか、その長い区間を桜が彩り、まさに春爛漫。
靖国通りの桜を見ると、あっという間に散ってしまう桜の儚さに、美しさはもちろんそれ以上に切なさや寂しさを感じてしまいます。さまざまな思い出がむせそうなほどに湧き上がり、この春を後何度過ごせるだろう、、などと妙に感傷に浸ってしまうのです。長く所縁のある場所で見る桜は、胸に迫るものがあります。
千鳥ヶ淵
市ヶ谷から九段下の方へ向かえば、かの有名な千鳥ヶ淵が現れます。
言わずもがなですね。内濠の土手を埋め尽くす圧巻の桜。零れ桜、花筏も見事です。千鳥ヶ淵の桜はあまりに見事過ぎて、ただただ美しさを享受し、ただただ感動すれば良い、無条件で心が洗われるようなパワーがあると思います。春の美しさを存分に感じて楽しめる大好きな場所です。
桜は本当に美しいですね、一言では言い表せないさまざまな感情が呼び起こされます。心の奥が揺り動かされると、意識していなかった感情が少し解放されるような、活き活きとするような感覚があり、それは春の始まりに綻ぶ桜に似ているのかもしれないと、桜を撮りながら感じました。
桜咲く市ヶ谷の散策いかがでしたでしょうか。魅力ある市ヶ谷の桜、楽しんでいただけたら嬉しいです!