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娘がママにつくったポイントカード。

娘が4歳頃の話。
紙をハサミでチョキチョキ切って、ペンで線を書いている。
「できた!」
と声をあげて夕飯の準備中のママの元へかけ寄る。
「ママ。はいどうぞ!」
とママに手渡したのはマス目が引かれた紙だった。

ママが「何これ?」と尋ねると、

「ママのポイントカードだよ!」
「わたしの嫌いなものを夕飯に出さなかったら1つスタンプ押してあげるよ!」
ぜんぶスタンプたまったら、好きなお菓子買っていいよ。」

ママは唖然とした。
何を言っているんだと・・・。


この話を聞いたとき、
「女の子は成長が早いなぁ」と感心した。
それと同時にすごく興味深いとも感じた。


ポイントカードの共通認識

妻はもちろんではあるが、娘自身がポイントカードが何か?
をしっかり理解していることだ。
妻は食料品を買う時や、服や雑貨を買う時、
ポイントカードを提示してポイントを貯めている。
そして、時々その貯まったポイントを使ってスィーツを
買ったり、子ども達に何か買ってあげたりしている。

そんな光景を見ているからだろう。
娘の中でポイントカードとは、ママにメリットのあるもの。

ポイントカード = ママの嬉しいもの

として認識されているのだろう。


自分のメリットとママのメリットをどう結びつけるか?

面白いのは、ママのポイントカードにスタンプを押す条件だ。

「嫌いな食べ物を夕食に出さなかったら」

ほんとうに知恵がまわるというか、
ずる賢いというか、笑うしかない。

ママはポイントが貯まると嬉しい。

娘は自分の嫌いな食べ物を出してほしくない。

その両方の条件が成立するものをつくりあげたということだ。


この娘の思考には驚かされるばかりだ。
我々大人は、無意識に情報を受け入れ、色々なことに疑問を持たないことが多い。
少し理不尽と感じても「そんなものだろう」と受け入れてしまう。
知識や経験があるからこそ、無意識に処理してしまっていることが大半だろう。
決してそれが悪いことではないのだが、
時には「なぜ?」「知識がなかったら物事がどう映る?」
子どもの視点で見ることも大切なことなんだろう。


やっぱり女の子の頭の回転には本当に驚かされるばかりだなと思う。


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