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遠いまちのお友だちにまた会いたい

先日、義理の妹夫婦の両家が集まり、日本料理店で食事会が行われた。
私は妻、小学一年の娘、3歳の息子の4人で参加し、
カジュアルに行われたこともあり、大きな緊張もなく、また料理がとても美味しかったのでとても素敵な時間を過ごすことができた。

大人がメインで行われた食事会だったが、娘の意外な行動に思わずウルッとしてしまった出来事があった。


いつの間にか仲良くなっていた

今回の食事会に来ていたのは私の娘と息子、そして旦那側の兄弟の娘さん。
彼女(Mちゃん)は6歳で、わが娘の一つ下の学年。
でも身長は完全に抜かれている。

大人が会話で盛り上がる中、子どもたちはあきらかに退屈そう。
緊張と人見知りで言葉を発しない娘だけれど、
Mちゃんから折り紙をもらって一緒に作ったり、おままごとをしてみたり。
じわじわと距離が近づき、気がつくと二人の世界になっていた。

食事会も後半にさしかかり、
「仲良くなってきた頃にお別れになるなぁ」っと。
子ども連れで遊んだ時のあるあるの光景だと思いながら。


抱き合う二人

食事会の最後に記念撮影をし、その流れで娘とMちゃん二人で写真を撮ってあげる。
二人は少し恥ずかしそうにしながらも、両手でお互いを抱きしめあっている。

その光景を見た時、なんだか言語化できない新鮮さを感じ、なぜかウルッときた。

「何なんだろう?」

しばらく考えているとみえてきたものがある。

それは、娘には女の子のお友達がいないということ。
もちろん、小学校で遊んでいるお友達はいるが、
パパとママつながりで遊ぶ時のお友達はみんな男の子ばかり。

なので、遊び方としては、
ダッシュ、叫んで、滑って、転がって、服が汚れるのもお構いなし。

そんな光景が当たり前だったからこそ、この時の娘の行動が全て新鮮に思える。
学年は一つ上だけれど、照れて恥ずかしそうにする娘。

頭一つ分くらい身長は高いけれど、
本当のお姉ちゃんができたかのように甘えるMちゃん。
別れ際、何度も何度もハグを繰り返していた。


またMちゃんと遊びたい

Mちゃんは次の日に午前の新幹線で東京に帰るらしい。
その情報を聞き、「折り紙などプレゼントもらったから、
お菓子詰め合わせを持ってお見送りに行こうか?」と娘に尋ねると、

「うん。いく!」と明るい返事が返ってきた。

駅でお互いを見つけると、手を振りながら近づいてくる。
しかし、近くにくると恥ずかしいのか、少し感覚を開けて立つ二人。

いよいよ新幹線がきて、座席に座るMちゃん。
ずっとずっとホームにいる娘を見ている。
そして、ずっと手を振っている。

間に挟まれた乗客の人はきっと気まずいだろうな。
と同情している間もずっと手を振っている。

新幹線が動き出すと、Mちゃんを見失わないように追いかけて手を振る娘。

昨日出会って、3時間ほど過ごしただけなのにね。

こんなに仲良くなれるなんて。

新幹線が見えなくなると、
「またMちゃんと遊びたい」と言い出す娘。

「そうだね。また遊ぼうね」


この出会いを大切にしてあげたい

「東京」と「名古屋」
けっして近くはない距離。
そして、Mちゃん家族とは近い繋がりではないけれど、
この出会いは大切にしてあげたいと思う。

公園で「わーッと」叫びながら遊ぶ娘。
上品に遊びそう、習い事を淡々とこなしていそうなMちゃん。

「プリキュア」と「シルバニアファミリー」のような違いがありそうな二人。
少し属性が違いそうな気はしたけれど、
こういった出会いや交流の機会は大切にしてあげたいと思った出来事。

身近な友達も大切だけれど、
遠いまちのお友達とのつながりも大切に。

頻繁に会えなくても、オンラインやテレビ電話ですぐに繋がれる時代。

うまく言葉にはできないけれど、
子どもたちの時間軸で可能性を考えてあげたいと思う。




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