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エッセイ

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#子供

事件 / エッセイ

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 私は気性の荒い子供ではなかった。それでもそれなりに悪さをした。今思うと、とんでもないことをしたものだと恥じ入る。小学校低学年の頃だったろうか、同じマンションに住んでいた仲の良いS君という友達がいたが、その子の父親が所有する小豆色の乗用車が道路脇に停まっていた。私は落ちていた小石を拾って、その友達の名前を車体にのびのびと書ききった。名前の後ろに『号』と書いたか『ごう』と書いたか、それはそれは愉快満

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