"脱・受動的患者"を図り、"能動的患者"を志向する

つい3週間ほど前のことだったか、ぼんやりSNSを見ていた時に、癌治療への患者の向き合い方についてある医師が講演する動画が流れてきた。


癌治療に関する一般論へのアンチテーゼが含まれていたのでその内容には特に触れないが、その中で特に印象に残ったのが、「自分で調べて病気のことを知ろうとしない人は『素人』である。病気から回復する人というのは医師による治療のほか、自分で調べて身体に良いと思ったことを都度実践する」(ちょっとあやふやだけど)といった言葉。


これを耳にした時、文字通りハッとした。
22年9月から突如始まった体調不良と向き合いながら、これまで色々と健康を意識した実践をしてみたこともあったが、実際のところ長続きはしなかった。
根底には「医師に全て任せていればいつか何とかなる」という思考があった。

現代医療への妄信

それにしても、「医師に任せていればいつか治る」なぞ、よくも思っていたものである。
現代医療に対する妄信、過信、そして「医師という存在そのものを信仰する」といっても良いほどの医学至上主義に染まってしまっていて、これまでそうした状況を疑うことはおろか、自分がそうした状況にあることに気付くことさえできなかった。

幸運なことに、私自身幼い頃から大病を患うこともなく、身体も強い方で、ずっと健康体で生きてきた。身体のどこかに何か不調をきたしても、専門医に診てもらえば一発で治った。そういう風にこれまで過ごしてきて、それが当たり前であった。そもそも「治らない」という状況になったことがなかったのである。

ところが、「なかなか治らない」状況にあってさえ、それまでに染みついた「医師に任せていればいつか治る」という思考から抜け出すことはなかった。今思えば我ながら苦笑いしてしまうほど相当根強い信仰である。まるで聖地に赴くような心持ちで病院に通っていた。

一向に良くならない体調

とはいえ、体調は全くと言っていいほど変化がない。

大病院のいくつかの診療科にかかって、診察をしてもらい、診療科によっては薬を処方してもらったが、まさに今直面している体調不良は根本的に解決されていない。というよりも、未だに原因不明の状態である。原因不明であれば、確固とした治療方針も立たない。投薬など、色々「試し」はするが、それはあくまで「回復への道筋が立った治療」ではない。

ほぼ信仰のような状態で病院通いをしていたが、そもそも原因も分からなければ治療方針も立っておらず、まともな「治療」はされていないのだった、ということに、先に触れた動画を見てはたと気が付く。

なぜこの後に及んでもなお、提供される医療だけを頼ろうとしていたのだろうか

自分の生活に対する反省

「自分の身体の舵取りは自分でする」

至極当たり前のことだが、この当たり前の責務を私は放棄してしまっていたように思う。

今の私は、どう舵を取っていいか困り果てている医師を見てもなお、「医師だからきっと大丈夫、どうにかしてうまく舵を取ってくれる」と考え、デッキに座りながら景色をぼんやり見ているだけの役立たずである。

自分の身体のことなのにナチュラルに責任回避しようとしていた自分の愚かさよ。
受動的に構え、口をパクパクさせて与えられたものだけを取り入れる、これではいかん。

自分の抱える病に対しては常に能動的に働きかけなければならない。そう強く思い、行動改善を図ることとした。

アクションを起こす

上記の反省から、専門的な医療にはもちろん頼りつつ、そのほかの手立てとして身体に良さそうなこと・効きそうなことを色々試してみることにした。

①食事・栄養について
玄米+味噌汁を基本とした食事
たんぱく質、ビタミンの意識的摂取
その他サプリ グルタチオン、カルニチン、コエンザイムQ10、鉄 など
②運動・ストレッチ
ラジオ体操は体調的にできるタイミングで
走ったりはできないが、できる時に散歩
気がついた時にストレッチや深呼吸
③民間療法
お灸 など

本格的に始めてまだ2週間経たないくらい。
ただ、玄米はなかなか良いかも。よく噛んでいると食後に汗だくになる。
気温が高いとか関係なく、今まではそんなことほぼなかったので

たんぱく質で言えばプロテインを毎日飲み、できるだけ1個以上の卵を毎日食べるようにしている
通っている和漢診療科では定期的に体組成を測られるが、「筋肉量が少なく血の巡りが悪い」と言われているのでその改善も視野に入れて・・・

また最近、試しにお灸をすえてもらいに行ってきた。血流が良くなったのか身体中がポカポカに。胃が熱い感じ。
人生初のお灸だったが、直接肌の上で艾を燃やす点灸だったのでもうこりゃ大変・・・熱くて痛くて白目をひんむいていた気がする。マジで意識が飛びそうだった。こんなに熱くて痛いのは人生初なのでできればもう二度と受けたくない

艾に火を着けられてから熱さが来るまでの一瞬の間の緊張感は、ジェットコースターの座席でハーネスを下ろされてから出発して最高点から落ちる直前までの緊張感と似ている。もう逃げられない感じ

次にお灸をやるなら貼るタイプの間接灸にしようと思う。


あとは精神面が肝要。
心身相関と言うが、精神的に病んでしまうと治るものも治らなくなってしまう。あまりにも改善が見られないと定期的に精神面がギリギリの瀬戸際を漂ってしまうこともあるが、とにかくストレスを溜めないようにすること。この機会に色々原点に立ち返って、やってみたいと思っていたこや昔好きだったことをやってみて、多少なりとも「こうありたいという自分」を保てるようにしている。

あと、上に述べた実践もなんだか楽しいし。復職へのモチベーションがかなり高く保てているので、この調子で身体にも付いてきてほしいな

では、そんな感じで

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