見出し画像

#7 手のひらを太陽に

息の仕方がわからなくなって
苦しくて、立ち止まって
ずっと、足元を眺めてる

耳鳴りが脳味噌の中で反響して
わたしの心を蝕んでゆく
ひとりの夜の不安にかられて
考えなくてもいいことばかり考える

ひとりで頑張れると思っていた
心の持ちようだって
明日の天気がなんだって
わたしは強い、大丈夫って
言い聞かせては蓋をした

涙を見せては負けだと
弱音を吐いてはいけないと
一生懸命荷物を詰めていた

ある日
もうリュックの口は締まらなくなった
喉には吐きたい言葉が詰まりすぎて
肺は飲み込んだ気持ちでいっぱいで
どうしていいかわからなくなった

こどもだったわたしには
そんなに優しく生きなくて良いよ
大丈夫、そう呼びかけてくれた
おとながいた

おとなのわたしには
誰が呼びかけてくれるのだろう

わたしの声を聞いてほしい
そう伝えれば答えてくれる誰かはいるのに
その一言を上手く言えずに
いつも見ないふりをしてしまう

だけど、ちょっと勇気を出して
伝えてみても、きっといいんだ

もしもあなたが挫けたときは
わたしもあなたに、こう言うよ

大丈夫、心配しなくてもいいよ
気持ちを楽にしていいよ
泣いてもいいよ
だから、楽しく生きようよ














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?