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公文で格闘。学習障害児は九九が覚えられない?

これは息子6歳〜8歳頃の記録です。初めに言いますが、公文の良い成果を知りたいと思って私のブログに来てくださった方、ご期待には添えませんのでご了承ください。

ここハワイでも公文塾はとてもメジャーな習い事の一つです。2歳年上の姉がやっていると言うことで弟(息子)も6歳から算数を始めました。超高速でレベルアップする姉に比べて息子の進行状況は恐ろしいほどスローペースでした。初めのレベルでは直線や曲線をなぞる練習でした。これは鼻歌を歌いながら楽しく出来ていました。しかし足し算、引き算が始まった時はとても苦労していました。何度も指で数えてはやり直しての繰り返しでした。1日にやるべき計算用紙は10枚あり、通常5〜10分程度で出来る問題でしたが息子は毎日2時間以上かかり気がつくと眠っていたりしたので先生に相談しました。結果5枚に減らしてもらう事ができました。が、これでも40分間〜1時間ぐらいかかってしまい親子共々かなり大変でした。普通の子より2倍も3倍も頑張っている息子は本当に頑張り屋だったと思います。流石にこれをやっていたせいか?学校での算数(7歳)の授業は最悪な事態を逃れていたようです。前回のブログで書いた通り英語のクラスでは悲惨な目に遭っていましたが。

公文の話しに戻り、いよいよ掛け算の導入が始まりました。息子は新しいチャレンジにとても嬉しそうでした。公文の先生からはいつもやり方の指導は一切なくただひたすら問題集を渡すだけなので私は掛け算の仕組みを絵に描いて説明したり、物を使って見せたりしました。息子は倍になるという法則はなんとなく頭で理解しているようでしたので、「2、(?)、6、8」というような穴埋め問題は出来ました。しかしこれは最高でも3の倍数まででした。一つ一つ数えては答えを出すの繰り返しで時間があっという間に過ぎて行きました。もっと効率よく問題が解ければと思いました。日本で習った九九の暗記法はアメリカ人の息子には使えなかったのでひたすら九九の表を一緒に口に出して覚えようとしました。ただ根拠のない物事は記憶に残らないのが息子の特性でした。結局約1年半ほど毎日掛け算で苦戦したかな。。。。何度も同じ問題をやりましたが全く出来ませんでした。拒否反応すら出ている息子の様子を見ながら私は思いました。「なぜ私はこんなに公文にこだわってるんだ?1年半やって出来ないって十分わかったじゃん。もっと違うことに時間を費やしてもいいんじゃない?」そう思った瞬間に何かのこだわりが吹っ切れた気がしました。ここで立ち止まっていないで前に進まなくては!こだわりを捨ててもっと賢く生きる方法を教えてあげなきゃ!!

結果、掛け算のレベルで公文を辞めました。これで良かった。心がスーーっとした。息子もホッとしたに違いない。

現在10歳ですがやっと半分程度の九九を言えるようになっていました。
人生は長いんだ!君のペースでゆっくり歩み続ければいい!



8歳:学習障害が判明した頃。
息子の記憶力に問題があるのではないかと気づかせてくれた公文に感謝したい。

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