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詩 | 陰る君へ

日のあたる所
必ず陰ができる

日のあたる君は輝き
日のあたらない僕は陰る

日のあたるheroは称賛され
日のあたらないunsung heroは
罵倒されるかあるいは無視されて
称賛なんてされることはない

光になりたいと思うのが
世の常かもしれないが
光を際立たせるのは
常に深い陰だ
それでいい

それでいいのに
陰であることに
不満があるんだね

陰自身が自らを支えるものが
陰自身であるということを
深く信仰することができるならば
光を羨み罵ることなんてことは
しなくてもいいことだ

陰は陰らしく
日の当たらないところで
自尊心を持つだけでいい
それが出来ないならば
光を謗るのではなく
自らが光となることを
考えればいい

光を遮りながら
光を罵るくらいなら
自らが光になるか
陰であることに
誇りをもつかという
二択しかない

陰でぶつぶつ
自らが陰であることを
自覚しつつ自らを欺き
光を羨むのは
お門違いもいいところだ
僕は陰でも
光を羨むことはしない


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