ささいなことに
フッ…と笑いがこみ上げてくる
あわててチャリに乗ろうとして
思い切り股間をぶつけて
その場にしゃがみ込んだ日の夕暮れ
何事もなかった股間にホッとする
よそ見して歩いていたら
ささいな段差につまずいて
転んだ日の深夜に
かすり傷で済んだことに
幸せを感じる
あきらかなウソを重ねて
みずからの首をしめてなお
ウソの上塗りをつづける人は憐れなり
変な人もいることに
フッとほくそ笑む週末の午後
生きがいらしい
生きがいなんてなくても
それなりに楽しいことがある
フッとほくそ笑むくらいの幸せがいい
#創作大賞2024
#オールカテゴリ部門
#詩のようなもの
#フッとほくそ笑む
#生糸さん
#詩