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バイクで美術館巡り:SGT美術館

〒299-5244 千葉県勝浦市守谷 1512
http://sgtmuseum.s2.xrea.com/

駐車場

バイク、自転車:専用の場所はないが問題なく駐輪できる
クルマ:無料駐車場あり
入場料:900 円、JAF 会員は 100 円引き

地図で見ると分かりにくい場所のように思えるが、圏央道の市原鶴舞 IC から行くなら美術館のウェブサイトにある案内が完璧である。ただ、市川鶴舞 IC から勝浦の松野交差点までは 20 km ちょっとある。また、美術館はJR 東日本の B.B.BASE というサイクリング連動の観光列車のサポート施設として登録されていて、利用者にはドリンクのサービスがある。南総をツーリングする途中に寄りやすい、いい場所にある。

美術館から大多喜方面に帰る道

美術館

どうせ個人で開設した田舎の小さな美術館だろ...と思ってタカをくくっていると、収蔵品の美しさに驚く。まず展示室のある二階に上がる階段の踊り場にある、キリスト生誕時の三博士の来訪を描いたステンドグラスが目を引く。ルネサンス期に作られた、400 年以上前の骨董である。

ステンドグラス

江戸時代から近代の国内の日本画や工芸品を中心に西洋画や漆器、ガラス器、彫刻など幅広い。

横山大観

だが、たとえば横山大観や川合玉堂などの近代絵画の横に酒井抱一や浦上玉堂など江戸時代の名画があり、また皇室の調度品のなんだかとにかくすごい箪笥があったり (蝉の細工とか目を疑うレベル)、狩野派の扇子があったりする。そして美しさにはっと目を惹かれてみてみると、現代作家 (たとえば高田美一など) だったりする。美しいものを展示している、と言う意味でまさに美術館である。なお箪笥は「開運!なんでも鑑定団」ですごい評価になったとの事。

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せみ

狩野派の扇子

企画展は国内外の古美術から現在美術まで幅広く、また館の二階にはピアノのある展示室があり、たびたびサロンコンサートが行なわれている。

ピアノと桜2

なお館名のSGTは、もともとは美術館を開設した初代館長、菅田孝治氏の名前から取ったそうだが、いまは

SGT美術館はSUGATA美術館の略称で命名いたしましたが
Super Great Treasure Museum
つまり超すごいお宝がみられる美術館に皆様とともに育てていきたいと存じます。

とのこと。

食事と周囲

館内には一階に小さなカフェがあり、コーヒー紅茶とジュースなどがある。天気のいいときは外の芝生をオープンカフェにしてゆっくりできる。カフェはミュージアムショップを兼ねていて、目利きの館長が選んだ工芸品の小物や千葉県産の食品などがある。

カフェ

館外では、徒歩圏内には飲食店はないが、7 km くらい走って勝浦漁港まで行けば、海鮮や名物の「勝浦タンタン麺」をはじめとして、おいしいものはいくらでもある。美術館の前に勝浦名物の朝市に行くのもいい。その勝浦から御宿までが 5 km ほどで、こちらもおいしい海鮮で名高く、また「月の沙漠記念館」がある。美術館から太平洋に出て西に 20 km ほど行くとシーワールドで有名な鴨川に着く。その途中、8 km ほどのところに行川アイランドという遊園地の廃虚があるが、立ち入り禁止である。美術館から北に 20 km で大多喜である。レトロな町並みで観光開発をしていて、そば屋など飲食店は多い。

北に 30 km ほど、圏央道の市川鶴舞 IC を目指して走ると、その近くに市川湖畔美術館がある。この美術館はダム湖である高滝湖のほとりに立っており、一帯にはワカサギ釣りグランピングレトロな小湊鉄道の駅など観光資源も多い。ダムの記念館に行けば、他に見ないタイプのダムカレーも楽しめる。20 km ほど足を伸ばすと東京ドイツ村がある。

参考 - バイクで美術館巡り:市川湖畔美術館


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