ピカソプロジェクト児童文学アワード

子どもたちにとって 経験→想像(空想)→創造の種 であることは幼児心理学の第一人者であるヴィゴツキーも幾度となく語ってきました。
こういう、近代哲学者のぼやき、私大好きなんです。
経験っていうのは、読書が多いに含まれます。
読書って、知らない世界も体験したように感じることのできる、スゴイやつだからです。
究極のはなし、私には異世界になんて行くことはできないし、超能力や魔法を使うことはできないけれど、これまで読んだ絵本や書籍や漫画のおかげで、なんとなくそういう世界がわかるような気がするし、他の可能性を探ることもできるくらい、おめでたい脳に成長することができました。
昔のことだって少しはわかるし、私とは違う考え方の人の気持ちも、多少はわかる。
少なくとも、読まなければ想像もつかないけれど、読んだことがある世界のことは、少しくらいは体験した気になれる。それが読書。
今はお仕事の流れで専門書や論文、調査資料などに目を通すことも多く、わからないなりになんだかんだ、いろんなことを”知っている”状況にはあります。
疑似体験としての読書って本当にすごい。
だから、私は小さい頃から読書が大好きだし、娘にもたくさん本を読んだから、娘は大の本好きに成長しました。

豊かな読書体験は、より豊かな人格形成にもつながると言えるのです。

さて、忙しい、貧困、多種多様なメディアやゲームの普及…様々な理由により、子どもたちの読書体験は益々減っています。

悲しいことではありますが、それら社会情勢を無視してただ「本を読め」と言ったところで、本に興味のない子たちの興味関心が本に移行することは、まずありません。

であるならば、物語と触れ合う体験そのものを楽しい経験とするワークショップを開くことで、こどもの想像力・創造力を育てていく取り組みにしてしまうのはどうでしょう??

そんなわけで、突然ですがピカソプロジェクト児童文学アワードっというものを立ち上げてしまいました。

え? 井上あずみ様?? USEN様? Amazon様!? 
企画の元の元を言い出した佳代先生も、そこにのっかってアイデアを出した私の娘も、企画をはじめた私ですらびっくりの展開です(笑)

ろうどくタイムロゴ_アートボード 1 のコピー 2

でも。だって。やりたいんだもの。
楽しい物語の世界。
ことばの表現を、色彩豊かに描く子どもたちの姿…想像したらもう、なんか止まらなくなってしまったんですもの。

まもなく、選が出ます。
素晴らしい作品ばかりで…審査員の先生方がどんな評を出されるのか楽しみで仕方ありません。


アワード募集の少し前。佳代先生の朗読を聞いて絵を書き、それを動画にしてみるという試みを、ピカキッズのうち小学生を対象にして行いました。

参加してもらったのは「注文の多い料理店」「じゅげむ」など、既存の著名な文学等作品です。子どもたちには、録音された音声を親子で一緒に聞いて、作戦を立ててからイラストを描くという宿題を出してみました。

子どもたちとお母さんとの間で「これってどういう意味かな。」「それってどんなものなのかな。」「その言葉ってどういう意味?」という対話が成されたそうです。

「子どもが知らない言葉ってこんなにあるんだ」
「言葉のイメージを考えながら本を読むって私自身も意外とやってない」
「子どものわからない言葉のニュアンスをわかるように伝えるって難しかった、でもたのしかった!」
「いつも流していたような言葉もしっかり聞けて、改めてこんな作品だったんだと気付けた」
親からはこんな意見があがりました。

「お母さんと一緒に考えることができてたのしかった」
「こんなシーンを絵にしてみたよ」
子どもからはこんな声が多数あがりました。

みなさん、一様に素晴らしいコミュニケーション体験をしてくださったようです。


私たちの目指す未来は、このように対話的に、素晴らしい本の世界が広がっていく世界の構築です。
耳で読む読書×お絵描き体験は、イメージ力の具現化に役立ちます。
たのしいね!いいね!
だけでなく、想像が創造に膨らんでいく。素晴らしい高価です。
そして、最初はこのように、既存の有名作品だけで進めよう。っと思っていました。

でも、若いメンバーと話していると、やはり古い作品は、今の感覚には合わないところもあり、どれだけ訴えても本が好きじゃない人、ピカソっ子以外には難しいかも…。という声があがりました。


大人の事情としても、近現代に発刊された新しい作品をコンテンツとして取り扱うのは難しいし、子どもたちの感性に訴える良い作品を探すのはなかなか骨が折れるよね…と。

それだったら新しい作品を書いたほうがいい。と言うわけで、ピカソプロジェクトの、ピカソプロジェクトのためのアワードを設立したい!という運びになりました。


少しお話をしたら、歌手の井上あずみさんがすぐに「いいね!」と言ってくれました。

元新聞社夕刊編集長の藤浦さんんも「やります!」と言ってくれました。


企画の元ネタを考えたJKの元学長、ひかる先生も「是非!」と言ってくれました。

あずみさんがイメージソングを手掛けられたUSEN Kids様も「やりましょう」と言ってくれました。


なんと、すごいこと。

なんと、しあわせなこと。


ピカソプロジェクトは、本当に幸せです。

 

子どもたちに創造の翼を届けたい。

そのために、ピカソプロジェクトは、なんだか勢いでこのアワードを立ち上げてしまいました。

この活動に賛同くださる方と一緒に、みんながハッピーになれる取り組みを創り上げていきたいと考えています。

発表は12月25日!

豊かな表現であふれた国になりますように…。


ピカソプロジェクト 奥村みずほ

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