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自由でしょ。

年長さんくらいから、兄弟の聞く音楽を一緒に聞いていたので耳コピ(レコード&カセットテープ時代なので)していて、まだ小さくて歌詞の意味もエイゴもわからなかったので、ワケもわからず洋楽やユーミンなどを聞いて育った感じ。だから、音楽は歌詞や歌手から入るのでなく、「いい感じ!」となるかどうかで好きかどうかが決まる。

そのせいか?ずーーっと今風にいうところの「推し」がいない。好きな歌手はいるけど、ジャンル色々に沢山いるし、固定されない。ファンクラブに入ってずっと応援したり、ファン同士で繋がったりに憧れるけど「推し」ができない(笑)。同じ歌手でも好きな曲は知ってるけどアルバムの曲を全部把握したりしてない。歌手知らず、たまたま聞いた曲をお気に入りリストに入れている、というパターンも多々。歌手の本名や誕生日も知らない。

あるとき、友人から余ったチケットをもらってライブに参加したけど、その歌手の好きな曲しか知らないので、慌ててアルバムを買って一生懸命覚えて出向いた。案の定、付け焼刃のうろ覚えではたいして歌えず、コール&レスポンスもうまくいかず。まぁそれでも楽しかったからいいか、と帰ろうとしたとき、たまたま居合わせた友人の知り合いが、盛り上がった??と聞いたので、かくかくしかじか、と説明すると「全然だめじゃーん!ほんとに好きなの~?」と言って笑われた。もちろん本気で批判されたわけじゃないし、デビュー当時から応援しているようなコアなファンからすればあり得ないことなんだろうと思う。でも、そういう形の好きはダメなの??とちょっと悲しいような、なにか引っかかるようなキモチになった。「このリズムがいいなぁ」、とか「メロディーが好きだなぁ」という「感覚だけで好き」というファン(ファンて言うとたいてい怒られちゃうけど)、いやそういう人がいてもいいはずなのに。好きな形は自由なのに。好きならデビューの日も、ライブでの伝説的な出来事とかも知っていないとダメなの??ファンクラブに入ってアルバム買ってライブに通わないと、応援してることにならないの?

それから何年経ったかな・・・テレビで大物歌手さんが子供時代に好きでよく歌っていた歌は、やはり耳コピで歌って歌詞カードなんて見てなかったけど、後でよく歌詞を見てみたらおよそ子供が大声で歌うような歌詞じゃなかった。でもその曲の感じがすごく好きだったんだよね。と笑っていて。フィーリングで聴くというのもいいもんだよと。

私がおかしかったんじゃないし、やっぱりいいんだ!ってなんだかとても安心した。

「○○であるべき」や「当然○○」、みたいな感じに違和感があったけど、この時も慌ててCDを買って予習していることからもわかるように、一生懸命それに合わせてきた。それでもやっぱりどこかで納得いかないし、自由でしょ。と思って答えが出なかった。でもこの大物歌手さんのエピソードと、「○○べきってほんとう?誰が決めたの?」「当然とか普通ってなに?」と聞かれたことで、これまでの「?」→「!」にどんどんなった。本当にようやく「いいんだ♪」とわかったから、これからも「いい感じ!」ってなった曲を好き勝手にじゃんじゃん集めようと思う。今は昔と違って、1曲ずつ買うことでも応援できるようになったし、他にも応援する手段がいっぱいある。きっと一生、「推し」はできなさそうだからね(笑)

今の私に(昔の自分にも)ぴったりでお気に入りの曲は、GLIM SPANKYの「ワイルド・サイドを行け」。お二人とも、名前もわかってなくてすいません(笑)。この曲も「いい感じ!」から入ってるけど、しばらくして歌詞を見てみたら共感!ビートニクスなど他の曲も好きなのだけ集めてめっちゃ聴いて勇気もらってます♪

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