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思い込まれる

昔から勝手に思い込まれがち。小さい頃から今も、何故か私が一言も発さないうちに、相手から勝手にとても良い方向に、ポイント高く見積もられてしまう。「すごくしっかりしてそう」「きちんとしてそう」から始まって、大人になると、「仕事ができそう」と仕事の「し」の字もしてない入社式開始前に「勝手なイメージ」を言われてしまう。あと「お酒強そう」も。

「悪いよりいいじゃん。」と言われるし、実際そうだと思う。最初の印象は悪くないようで会社の面接は通りやすい。でも、ただ印象が良いだけで済まないのが世の常。会社では私の意図しないままに、私の印象は「仕事ができそうな人」と勝手に思い込んだ人の中で、勝手にどんどん成長し、実際に仕事をする段階では、人によっては(仕事内容によっては)、「思っていた(聞いていた)ほどでもない」という評価に変わる。しかもそっちは誰も私に言ってくれないから、評価は私の知らないうちにガタ落ちに。実際仕事ができてないことも絶対あったけれど、相手ががっかりしたことは直感的、視覚的にすぐにわかるので、必要以上に落ち込むことにもなり、自分にダメ出しする機会を増やす材料になった。なにより、自分の努力不足を除いた部分は、いつも正しく評価されていないように思えてモヤモヤしていた。

言えば言うほど「自慢」にもなってしまう可能性の高いハナシなんだ、と痛い思いをしてから、この話はフタ案件になっていたんだけど、有名なアーティストさん(この方は美人でスタイルも抜群でめちゃくちゃ多彩)な方が、まったく同じことを話していて、自分からアピールしたりしていないのに、勝手に高いクオリティで「できる」と「先に」決めつけられてしまうと、普段できることもうまくできずチャンスを逃すこともあって、とても辛いと。そのアーティストさんの場合は私よりたぶん現在進行形で、オーディションや様々な初めましての場面で毎度そうなるんだろうなと推測。

何が辛いのか。「勝手に期待されて、勝手にガッカリされること」これに尽きる。それなら逆転の発想でガッカリされないように!と頑張っても、勝手な期待が大きすぎるとがっかりも大きい。「もっとできると思ったのに残念」とか結構早い段階で言われちゃう。前述のアーティストさんも、それが辛いとおっしゃっていて、「同じ人いたーーー!しかも同じポイント!!」と共感するとともに、「私が変なんじゃないんだ」と、とってもほっとした瞬間だった。

いろいろ気付き始めた今は、他人の評価はその人のもの。その人の物差しで測った私なので、本当の私ではない。そもそも私の事そんなに知らないよねぇ?というところまでは、自分でわかるようになった。幸か不幸か、たぶん今後は思い込まれても無理せずに済むと思うけど、相手の勝手ながっかり。に「それはあなたの勝手な評価でしょ」とうろたえずに切り捨てられるほどの対応力はまだない。

この思い込まれる、の番外編?は、血液型。「しっかりしてそう」「きちんとしてそう」から、これまた他人が勝手に決めたイメージで長年大勢の人に「絶対A型だよねー!」って言われ続けていたけど、大人になって受けた血液検査で「O型です」と言われ、しばし真顔無音世界に行ってしまうほど驚いたこと。

昔だったから出生時の検査結果が(母の記憶が?)曖昧で、たぶんAでしょ、みたいな感じのままにしていたこともあり、しかもあんなに大勢の人が「絶対A!」と口を揃えて言うのだからそうなのだ、と自分も思い込み疑わずに来た。でも「O型」と言われた瞬間、ものすごーーーーーく肩の荷が下りた感覚があった。

一般的なA型のイメージ像「しっかり者」と「しっかりしてそう」などの私に対する他人の思い込みから、イメージ通りの自分でいないといけない、とさらに思い込んでいた(今思えばなぜ、誰の何のために?笑)。どうりでしんどいわけだよ!「おおらかで、時により細かいが時により超テキトー」、みたいな「生きるの楽しそうだなー」と密かに憧れていたO型!そりゃA型やるの無理でしょ(笑)

でも気付くまでの間に、だいぶA型人間に仕上がっちゃったのかも。今は後から少し修正ができるようにはなったけど、何に対しても真っ先に、「完璧にきちんとやらないと!」。と、自分の気持ちを無視して思ってしまう。血液型が違うと分かったときに、「そんなことですら他人軸」ということまでは気付かなかったなー。まぁ、気付いたからいいか!

思い込まれていた、と思ったら自分もしっかり思い込んでいた、というオチ(笑)。A型だと思い込んで疑いもしなかったのと同じ熱量で、プラスの方角に思い込むことができたら最強だな(笑)。

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