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四季彩 〜 アジサイの色彩

物事には理由がある。

と、最近次男坊が「なぜ?なに?」五月蝿いのでなるべく自分で考えさせています。
中々の洞察力に度々感心する事も。

先日は、八百屋さんの軒先に下げられている厚いカーテンを見てコレは一体何なのか?と。

何だと思う?と返すと、太陽で(野菜が)熱くならないようにじゃない?と即答。
流石、クイズ王伊沢を信奉するだけのことはある。

その流れでこの禍いの最中、なぜ僕たちはお箸でご飯を食べるのか?とか、なぜ鱒寿司とかは笹の葉で包まれているのか?とか思いを馳せると面白い。

今は時代が違う、と捨てさられ忘れ去られてシュプレヒコールの波にのまれて変わるものもあるのに。

それで、お迎えの帰り道。
いつも見かける植栽のアジサイはだいぶ色落ちていた。
花弁は荒れて枯れて決して美しいとは言えないが、それでも色は中々シブい。

かつては単に技術不足だったのかもしれないこと。
染色でいえば、この紫陽花のように、咲いたばかりの鮮度を保ってその色の鮮やかさを再現することができなかった。

出来なかったが、それは残った。
和風な色見本はだいたいくすんで渋い色。

音楽で言えばその時代のそのスタジオのたまたまそこにあった楽器や機材が時代の空気感を作った例がたくさんある。
そういうものかも。

いい色落ち。

令和3年6月23日 アジサイいいな

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