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4月7日リリースのピアノソロEP "Spring Echoes" ができるまで


どうにかこぎつけた去年のアルバムリリース

去年の10月と11月に、ずっと形にしたいと思っていた海の楽曲をやっとリリースしました。それがこちらです。これは、色々な人に相談に乗ってもらって、アイディアをもらいながらなんとか形になったもの。

それまでに書き溜めた海の曲を一斉に集め、初めて作ったアルバムです。今聴き直すと、いろいろと思うところもあるけれど、そのときの私ができることをやり切ろうと思って制作したので、作り終えた頃は、かなりやり切った感がありました。

ピアノ曲に求めるのは、リラックスや癒し?

プロモーションの一環として、Spotifyのプレイリストを作っている方にいろいろアプローチして、いくつかの曲はそれぞれのプレイリストに載せてもらいました。その際、曲に対して色々なコメントをもらい、その中で自分の曲と向き合う時間をもてました。その中で、ピアノ曲のプレイリストを作っている人たちから、

いい曲だけど、僕のプレイリストにはもう少し静かな曲を探しているんだよね。頑張って。

こういう趣旨のコメントをいただくことが多かったんですね。
私自身は、曲の中にダイナミクスがあるもの、感情の動きがあるものが好きだから、どうしてもそういう曲が多くなっていたけれど、確かにSpotifyの公式プレイリストのピアノ曲は、音数が極端に少なく、感情の起伏が少ないものも多い。そもそも、ピアノ曲のプレイリストがそういうタイプのものが多い。

確かにその方がリラックスできたり、ヒーリングミュージックぽさはあるのだけれど、主体的に聴きたいというよりは、サティの音楽のような、そこにある家具のような、自己主張のないタイプがピアノ曲としてはウケるのかなーと思いながら、色々な方とやり取りしました。

個人的には、私はリラックスしたいときはピアノを聴くことがそんなにないんですね。そもそもリラックスしたいときに音楽を聴かないかもしれない。私は絶対音感ではないけれど、ピアノの音の場合は大体はわかるので、ピアノ曲を聴くと、音が音名とかの情報としてダイレクトに聞こえてしまうこともあり、曲の分析をし始めてしまうこともあるので、リラックスにならないことが多いんですね。でも、一般的にはピアノ曲ってそういうときに向いているというか、そういう用途で聞かれているんだなあというのが、新しい発見でした。

それとは別で「Working Time」とか「Focus」のような、集中して何かを頑張っているときに聴きたい曲として取り上げてもらえることもあったので、自分の曲としてはその方向が合っているのかなと思うこともありました。

また、もう一つ面白かったのが、こういうコメントです。

クラシックとジャズの要素があって素敵だけど、私はもう少しジャズの要素がないものを探しているの。

「私の曲って大分ジャズの要素がないと思っていたけど、ジャズっぽいと感じる人もいるのね」というのがもう1つの新しい気づきでした。人によって、ジャンルとして考えている枠はそれぞれまちまちで、その中でも「ジャズっぽい」という感覚はかなり人によって違うんだなという印象です。だったら「ネオクラシック」なのかというとそうでもないらしい。ジャンル分けということには特別気にしないようにしていましたが、デジタルリリースするとなるとどうしてもある程度の枠に曲を入れないといけないので、外から見たときに自分の曲はどんなふうに聞こえるんだろう?と俯瞰で見るいい機会になりました。

春の曲のEPを作ろう

その後、「どういう曲を作れば、たくさんの人に聞いてもらえるんだろう?」という思考に陥ってしまったこともあり、なかなか曲作りが思うようにできず…。作りかけてはやめ、弾きかけてはやめ、好きなアーティストの曲を聴いては真似してみたりしながら、試行錯誤する日々が続きました。聞いてもらえる曲だとしても、自分が納得できないタイプの曲は嫌だし、かといって誰にも聞いてもらえないようなタイプの曲にはしたくない。一般的に人気があり、好きだと思えるタイプのピアノ曲もたくさん聴きました。

そんな中で、今年はDuoとかをやりたいと去年は思っていたけれど、やっぱり私はピアノソロをやりたいと思い直して、過去の曲でリメイクしたい曲や形にしたい曲を色々みているうちに、春の曲が多いことに気づき、一旦、春をテーマにEPを作ってみようと決めました。

曲は、できるだけソロ演奏がないものにしよう。
楽譜にしたときに、3ページ程度でおさまるような曲。
そして、この曲を弾きたいと思ってくれた方がいたとき、即興演奏ができなくてもチャレンジしやすい曲にしたい、と思いました。

それでできたのが、こちらのEPです。

Spring Echoes
新しい季節が始まるー。春の息吹に魅了され創り出されたピアノソロアルバム。
春の日差しがあたたかく肌を包み込み、冬が終わり春が始まる。春そして初夏のさまざまな情景から創られたピアノソロ曲集。

こちらのEPのカバーの曇り空の海の写真は、去年3月に一か月滞在した石垣島の雰囲気にすごく似ていて、視線の方向も、新しい季節が始まる雰囲気が出ていると思ったので、選びました。カメラマンは竹内梓さん。今回マスタリングをお願いしたのは前回と同じDr.Swingさん。立ち合いマスタリングをお願いして、色々相談をしつつ、音を確認しつつで、ようやく納得いく形で完成しました。ぜひ聴いていただいて感想とかコメントいただけたらとっても嬉しいです。

最初に演奏したのは、地元のコンサート

曲のミックス・マスタリングのスケジュールがまだ確定していない段階で、地元の宇都宮で演奏の機会がありました。宇都宮は、両親が暮らしている街で、私自身も小学校と中学校で6年くらい暮らしていたことがありますが、転校が多く、当時の友だちはわからないし、地元で演奏をしたことがなかったんですね。それが、チューバ演奏者の本橋隼人さんとのご縁で、宇都宮の二代目うっさんというお店で演奏することになり、それと合わせて雀宮の正光寺さんでの演奏もすることになりました。このコンサートが急に決まったことで、マスタリングの日程、リリースの日程も決まりました。どんどんやることが決まっていく感じで、コンサートの準備も同時にやらなくてはならくて大変だったけど楽しかったです。

地元のコンサートは両親も集客に協力してくれたこともあり、特にお寺は驚くほど満員でした。有名曲のカバーとオリジナルを演奏して、色々な人とお話しさせてもらって、すごくいい時間でした。地元でもまた演奏してい蹴たらいいな。

7月は、東京でライブやります

今回のEPは、かなり楽譜も頑張って書いたので、もう少しまとめて楽譜の販売もしていきたいなと思っています。そして、夏に向けてもっと海っぽい曲のアルバムかEPを作ろうと思っていて、それのリリース記念(もしくはリリースの予定のお知らせ)も兼ねて7月15日の土曜の夜に、吉祥寺Stringsさんにてソロライブをします。詳細はこれから詰めていきますが、オリジナルにカバーも入れつつ、ピアノソロを楽しめるライブにしたいなと思っています。ちょっと先ですがぜひ^^

長くなりましたが最後まで読んでいただいてありがとうございました!

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