人生は長いのか・短いのか
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
いきなりですが、質問させてください。
「あなたにとって、人生は長いと感じますか、それとも短いと感じますか?」
私は、この問いに対して、即答することができませんでした。
真剣に考えれば考えるほど、答えが出しにくくなってしまいました。
自分がいつ死ぬかわからない以上は、短くも長くもない。
今という瞬間しか生きる実感を得ることができない。
過去も未来も同時に訪れている。
などの様々な考えが浮かび上がり、まとまりがなくなってしまったのです。
ここで、本日の記事では、哲学者 セネカの教えをもとに、
考察を交えていきたいと思います。
まず最初に、「人生は短くない」とセネカは説いています。
人生が短いと考えるのは、傲慢であり、時間の浪費をしているからだ。
という意味合いにて受け取りました。
確かに、日々忙しく過ごしていると、
時間はすぐに過ぎていくように感じます。
時間を丁寧に扱っているかと問われれば、そうではないと反省させられます。
ゆっくりと今ある環境や人、自然を感じながら、味わいながら生きていれば、
決して、人生は短いなどと考えないでしょう。
何かに熱中して、時がすぐに過ぎてしまうことは素晴らしいことですが、
そこには絶えず乗り越える課題や壁が生じ、時間が長く感じられるでしょう。
日々を丁寧に生きずに、ただ何も感じること、味わうことなく過ごしていると、
人生はあっという間に終わってしまうのでしょう。
次にセネカはこのように言います。
「どう生きるか・どう死ぬか」
シンプルな言葉ですが、深く重みがありますよね。
ただ生きる、ただ死ぬのではなく、
人生をどう生き抜くのか、ということが大事です。
たとえ大きな結果を残せなくとも、
あなたの思う理想を求め、命を燃え尽きさせることが出来たなら、
素晴らしい生き方であり、死に方になるのではないでしょうか。
生き方や死に方に一律の答えや正解などありません。
あなたがいかに、思いを持って向き合うことができたのかが肝要です。
最後に、セネカの教えとして、
「若い間ほど、時間を節約し、大切にする。自分のために使う。」
ということを教えてくれています。
これは私が考察を交えるまでもないほど分かりやすく納得しやすいものです。
気の乗らない付き合いや飲み会、ダラダラと時間を気にすることなくスマホ、
気分転換に外出しても味わうことを疎かにする。
このようなことはないでしょうか?
セネカの言う若い間とは、10代や20代に限らず、
老年期まで(70歳くらいまで)の人に当てはまるのではないかと考えます。
人生100年時代ですから、誰しもが若く生きる、
時間を大切に生きる。
こういう意識を心がけることで、
人生が長いか短いかという観点を超越して、
「どのように生きるか・死ぬか」
という視点に行き着いて来るのではないかと思います。
忙しく日々を過ごされている場合には、
内省の時間や機会を意識的に作るようにしてみてください。
その上で、自分はどう生きるのかを考えてみましょう。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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