見出し画像

鍼灸臨床現場で活かせる”足と歩きの診かた"〜足の硬さを考えてみよう〜

HAMTライブラリはこちらから申込ください👌

こんにちは。てっちゃんこと白石です。

”足と歩きの診かた”シリーズですが、過去2回では主に臨床で足部を評価する上で欠かせない基礎知識を中心にお話してきました。

今回からはより臨床の現場をイメージしやすくするために実際に起きやすい困りごとを中心に考えてみたいと思います。


1.在宅鍼灸師にとって足は軽視しやすい!?

高齢者の身体的特徴として、足において柔軟性や筋力、感覚の低下が起きてきます。これらの機能低下はバランス能力の低下にも影響し、結果的に転倒のリスクも高まってしまいます。

そう考えると”足を正しく評価できること”って重要性が高いんだと思いませんか?

ただ、実際臨床現場で在宅鍼灸師が足にフォーカスを当てる場面って以外と少なく軽視されがちなんじゃないか?とも感じています。

※鍼灸治療の選穴部位として足を選択することは多いですが、ここでいう”足にフォーカスを当てる”というのは「主な症状として」という意味になります。

その理由には大きく以下の3点あると考えています。

【在宅鍼灸師が足にフォーカスを当てにくい3つの原因】
①鍼灸の保険適応となる6疾患では、足の症状に対して関わりにくい
②他の関節に比べ、足の構造上安定している
③仮に足に何かしら問題があっても症状としては現れにくい

【鍼灸の保険適応となる6疾患】
・神経痛  ・腰痛症 ・頸腕症候群
・リウマチ ・五十肩 ・頚椎捻挫後遺症
※この中ではリウマチや神経痛などは足部にも影響はあります

今回は高齢者が起こりやすい足の柔軟性、特に”足の背屈柔軟性”という制限因子に対してフォーカスを当てて考えてみたいと思います。

2.足の背屈ができない現象を考えてみよう

足関節背屈柔軟性を紐解いていく前に、みなさんに質問です。

高齢者における「足関節の背屈柔軟性に対するアプローチ」というとどんなものを思い浮かべますか?

Question time
👇

10/17(月)臨床で確実に押さえておきたいMMTの原理原則と実践

ここから先は

1,579字 / 6画像
各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師10名が中心となって執筆。このライブラリを購読すると、在宅鍼灸の専門領域(フィジカルアセスメント・リスク管理・経絡・中医学・泌尿器・プライマリケア・養生・運動療法・多職種連携・緩和ケア・ご自愛etc)に関する記事を読むことができます。在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。

200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野の…

投げ銭はいりません!そのかわり〜無料でできる〜Twitterで感想をシェアしてくださると嬉しいです(๑╹ω╹๑ )