保健体育の教科書

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最近の記事

ハードル走の記録を向上させるアプローチの指導

1 ハードル走記録向上のポイント 「ハードル走はアプローチで7割決まる。」 アプローチとは、ハードル走における、スタートから1台目のハードルまでのことである。ハードルを専門に行っている選手の多くが、アプローチの練習に力を入れている事実がある。そこで、ハードル走の授業においても同様にアプローチが重要であると考え、指導を行った。 2 スピード曲線による趣意説明 生徒に、1台目までにできる限りスピードをあげることを意識させるため、グラフを使用し、趣意説明を行った。 発問

    • ハードル走の授業

       ハードル走の授業は、個人的にはお気に入りで、記録が目に見えて伸びていくのが、良いところだと思います。様々な教え方があるかと思いますが、意識しているポイントは、なるべくたくさんハードルを跳ぶこととハードル走に興味を持たせることです。  7~8時間程度の授業で、50mハードル(ハードル5台)のタイムを、クラス平均で2秒ほど伸ばすことができました。以下はその流れになります。 オリエンテーション  まずは、50m走のタイムとためしの50mハードル走の測定しました。50mハードル

      • バトンパスの指導

        目標とするバトンパスの技能を知り、繰り返し練習するシステムと評定を行うことで、みるみる上達する。 基礎的なパスの練習 まず、中学生であっても、簡単なパス練習から入るようにします。 ➀2人組をつくり、大きく前に習えの間隔を取ります。 ②「ハイ」の声で、前の走者は手を出します。手のひらは上に向けてよいです。 ③後ろの走者は、手のひらにタッチします。この時、右手⇒左手か、左手⇒右手になるようにします。 ④後ろの走者は、前の走者の手を渡しやすい位置に調整します。 ⑤前後を入れ替え

        • 髙田四原則

           体育科教育の実践家であった、高田典衛氏(1915−1993)は、楽しい体育の授業は、以下の4つの原則の上に成り立っていると主張しました。これらの原則は、「高田四原則」と呼ばれています。 1、「動く楽しさ」 2、「集う楽しさ」 3、「伸びる楽しさ」 4、「解る楽しさ」 動く楽しさ  精一杯体を動かせる授業をすることで、子どもたちは満足します。限られた時間、環境の中で、授業をマネジメントし、体を動かす時間を出来るだけ増やすよう工夫します。  場づくりを工夫したり、説明す

        ハードル走の記録を向上させるアプローチの指導

          よい体育の授業②

          学習の雰囲気がよい 明るく元気で、ポジティブな言動が多く見られる授業です。雰囲気とは、目に見えるものではありませんが、思考や感情はエネルギーであるため、多くの人は感知できるのではないでしょうか。逆に、暗い表情で、ネガティブな雰囲気の授業では、運動の楽しさを享受するのは、難しいです。  具体的に、よい雰囲気の授業に見られる特徴をあげていきます。 ➀人間関係が良好  協働的に取り組もうとする行動、協力して目標を達成しようとする行動が多く見られます。称賛したり、アドバイスし

          よい体育の授業②

          よい体育の授業➀

           よい体育の授業とは、学習目標を達成し、子どもたちに、プラスの変容が見られる授業だといえます。  どんな目標を立てるかは、授業者によって異なることもあるかと思いますが、できなかったことができるようになる、体力を高める、友達と仲良くなることなどがあげられるかと思います。  高橋らは、子どもが評価する「よい体育の授業」には、2つの特徴があると述べています。 1.学習の勢いがある 2.学習の雰囲気がよい 学習の勢いがある 学習の勢いとは、よいテンポで、ダレルことなく、活発に運動

          よい体育の授業➀

          長距離走の授業

          長距離走の授業の多くは、目標や工夫がないため、きついだけで、走ることが嫌いになる。 そこで、以下のような活動を取り入れ、興味関心を持てるように工夫する。 1.自分に合ったペース配分を見つける 2.友人と協力しながら、目標を達成する 1.自分に合ったペース配分を見つける 長く走ることにおいては、ペース配分が重要になる。ペースの上げ下げが多いと、無駄な体力を使ってしまうからである。自分に合った、一定のペースを見つけることは、長距離走の技能といえる。また、空白の時間を失く