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よい体育の授業②


学習の雰囲気がよい

 明るく元気で、ポジティブな言動が多く見られる授業です。雰囲気とは、目に見えるものではありませんが、思考や感情はエネルギーであるため、多くの人は感知できるのではないでしょうか。逆に、暗い表情で、ネガティブな雰囲気の授業では、運動の楽しさを享受するのは、難しいです。

 具体的に、よい雰囲気の授業に見られる特徴をあげていきます。

➀人間関係が良好

 協働的に取り組もうとする行動、協力して目標を達成しようとする行動が多く見られます。称賛したり、アドバイスし合ったり、補助し合ったりが自然と行われます。逆に、人間関係が悪いと、このような行動は見られにくく、コミュニケーションが活発ではありません。悪化すると、ペアを組みたがらない、孤立する子どもが生まれてしまうこともあります。

②情意行動が肯定的

 よい笑いや拍手、歓声、ハイタッチなどが頻繁に見られます。円陣を組んで、掛け声をかけるなどの行動も自発的に行われます。雰囲気が悪い授業では、このような行動は見られず、他人に無関心です。また、周りの目を気にして、全力で取り組んだりもしません。

まとめ

 どれだけよい技術論や指導法があっても、集団の雰囲気が悪ければ意味を持たないでしょう。なぜか。それは、
パフォーマンスは、何を、どんな気持ちで、感情で行うかで決まるからです。つまり、目に見えない思考の部分にもフォーカスして、集団づくりをしなくてはなりません。
 もちろん、それは、体育の授業だけでつくるわけではなく、日常生活全体を通して行われることになります。
 ただ、他の教科以上に、人間関係をつくる上で、有効なツールとなるのが体育だと思います。授業後の感想でも、「普段はあまり話すことのないクラスメートと仲良くなれた」という意見はよく目にします。
 よって、運動技能を高めるための工夫をすることはもちろん、人間関係が良好になる工夫も必要不可欠になるでしょう。集団の雰囲気をよくすることは、授業だけではなく、社会生活でも同様のことかと思います。

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