佐々木朗希投手の動きを分析!!
フィジケイドスタジオ、北山しばた接骨院の佐藤浩平です!
本日、プロ野球の千葉ロッテマリーンズに所属する佐々木朗希投手が完全試合を達成しました!
僕も野球をやっていましたが完全試合なんてほぼ奇跡です。笑
しかも19奪三振の日本タイ記録、13連続三振の日本記録の同時達成!
ゲームみたいなお話ですね。笑
凄いなーと思いながらもトレーナー、治療家の性で佐々木朗希選手の動きを自分なりに分析してしまいます!
身長190㎝と体格の大きさに目が行くとは思いますが、僕が見ていて佐々木投手の凄いなと思うところは①体の捻転差と②胸郭(胸椎)の伸展 の2つです!
まず①体の捻転差ですが以前にもスイング時に体の捻じる動きについて記事を書いています!そちらもご覧ください!
さて捻転差のお話ですが右ピッチャーでいえば左足を踏み出して着地して右足から左足に体重移動しながらホーム方向に下半身(股関節)が回っていきます。
ピッチングでの捻転差は骨盤や足はホーム方向に向いていく際に上半身(胸)が3塁ベース側を向いていることが下半身と上半身の捻じれの差=捻転差です!!
野球でよく聞く「肩が開く」はこの捻転差が少ないことを指します。
佐々木投手のフォームを見ていると相当股関節が柔らかいです!
左足を大きく上げても骨盤がほとんど後ろに倒れませんし、上げた足を下ろしながら股関節を内転、内旋してから外転、外旋して着地する動作も非常にスムーズです。
股関節を開きやすいので上半身がつられて一緒に動いてしまわないですね!!
また、胸椎もかなり動きが良いです。背骨をみぞおちあたりの高さで大きく捻じれています!大きく捻じることで体を捻じる腹斜筋の筋力を最大限に使うことができるため体の早い回転ができます!
消しゴムを捻じって片方だけ離すと速く戻りますよね!!
それと同じようなイメージです!!
そして②胸郭(胸椎)の伸展ですが、胸を張るのイメージです!
先ほどの捻転差の動きで下半身がホームベース方向に向いた後、体を捻じって上半身がホーム方向に向いて、いよいよ腕を振る際に胸郭が伸展することで上がった腕を後ろに残すことができます!腕を後ろに残せると後ろから前に動く移動距離が大きくなることで腕を振るスピードを加速させやすくなるのです!!
よく聞く表現でいえば「腕のしなり」と呼ばれる動きでしょうか。
佐々木投手は胸椎や肋骨、肩甲骨の動き(可動性)が非常に優れているので胸郭→肩甲骨→肩関節→腕と力の連動性が高いです。
そのため胸を大きく張って(反って)、そこから戻る力を肩甲骨や肩、腕に伝えられています。
佐々木投手のフォームを見ていると腕を力いっぱい思いっきり振っているというより胸椎や肩甲骨周りの動きをうまく使って前にポーンと腕を出しているような印象です。
投げ終わりにグローブ側の左手が特徴的な動き(後ろ側に振るような動き)をするのも胸郭を伸展したところから前に腕を振った際の勢いをうまくバランスをとるために勝手に動くのではないでしょうか。
力んでいないように見えてしっかり腕は加速しているので160キロが投げられます!!
ちなみにこの胸郭の伸展はオリックスバファローズの山本由伸投手は素晴らしい動きをしています。ぜひご参考にしてみて下さい!
以上2点が僕が思った佐々木朗希投手の素晴らしい体の動きでした。
身長が大きいからスピードが速いという単純な話ではなく、筋力や技術的な部分がすごいのはもちろんですが動作の効率が良いことで持っている力を最大限に生かしてすごいボールが投げられているのではないでしょうか!
未来のプロ野球選手の皆様もうまくいかないプレーやたくさん練習してもなかなか良い結果が出ないときは体をうまく使いこなせているかにも目を向けてみてください!!
ご覧いただきありがとうございました!
佐藤浩平 1994年6月1日生まれ 27歳
明治国際医療大学保健医療学部柔道整復学科 卒業
厚生労働大臣認定 柔道整復師の国家資格取得
フィジケイドスタジオ・北山しばた接骨院に入社
現在に至る。
厚生労働大臣認定 柔道整復師
滋賀県高校硬式野球部 トレーナー
大阪府高校サッカー部 トレーナー
PHYSICA!DSTUDIO トレーナー
北山しばた接骨院にて木曜日と土曜日 診療担当 →2022年1月より訪問診療開始
パーソナルトレーニング 担当
介護予防運動教室 担当
FUNスポーツ☆フィジケイド 指導担当
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