自転車のモビリティトレーニング

自転車でモビリティトレーニング?
要るのかそんなの?と思われる方もいるかもしれません。
そうなんです。
そんなに柔らかくなくても自転車は大丈夫です。
普通でいいです。
何をもって普通とするかですが。
なんと自転車乗りの人で股関節の可動性が十分な人は意外に少ないです。
硬くても乗れなくないし。
柔らかくてもそんなに役に立たん気がするし。
バレエではそういうわけにいかないのは容易に想像がつくのですが、自転車はあんなに柔らかくなくても乗れます。
そうは言っても柔らかくて損はないのが股関節の屈曲の可動域です。
1分間に90回くらい回すのに、股関節が手付かずの人がほとんどです。
開脚してますや足の裏を合わせてパタパタしてますでドヤってもだめです。
開脚ではハムストリングが制限因子となって十分に股関節は屈曲できないし、足の裏を合わせてパタパタではケツは伸ばせません。
ケツが硬いと何がいかんの?と言うと、自転車だと膝を胸に近づけることができないのです。
これができないがためにハンドルを上げるだのサドルを上げるだのやっているのです。
それはそれで必要ですが、身体が変わればポジションは変わるし、骨の長さが変わらないのであればポジションは決まってきます。
身体を預けて乗っかってるのに筋力なんてほとんど関係ないでしょう。
体幹がぁでもありません。
病的に弱くなければ関係ないでしょう。
筋力いるんじゃないの?と思われるかもしれませんが、ポジションにおいてはどーでもいいでしょう。
で、股関節の屈曲が硬いと何が起きるの?ですが、クランクが0時を通過する際に屈曲の可動域が十分にないと、体幹が同側に側屈します。
そのクニャクニャした様を見て体幹を使ったペダリングだぁと言う人もいれば、体幹がブレていると言う人もいます。
ブレていると評価した場合、必殺の体幹トレーニングが出てくるかもしれません。
それではブレは直りません。
ならばとサドルを上げて0時を通過させやすくするなんて戦略をとる人もいるかもしれません。
そんなのじゃなくて股関節を柔らかくすればいいのです。
ケツです。
そしてケツが柔らかくないとできない運動があります。
スクワットです。
スクワットではケツが硬いとバットウインクと言われる動きが現れます。
スクワットは自転車よりもゆっくりな動きだし、粗探しにももってこいの種目なのです。
オーバーヘッドスクワットなら尚のこといいです。
スクワットで十分しゃがめなければ自転車の動きもいいわけがないし、真っ直ぐ動けていなければ左右均等のペダリングなんてものはないのです。
スクワットが上手にできるというのは自転車にもプラスになるのです。
スクワットができる身体というのはまあまあ整った身体なのです。
スクワットができるようにあれこれすることによって自転車に必要なモビリティもついてくることでしょう。

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