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セルフ・コンパッション ①

先日、「グリット」について書きましたが、「グリット」と「セルフコンパッション」の両方を使って、挫折や失敗を受け入れ、対処し、前に進んでいくことが、「ウェルビーイング」(well-being)を達成し、人生をより良いものにすることが可能になります。

*「ウェルビーイング」(well-being)とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念。


セルフコンパッションとは、「例えば大変な状況にある友達が、仮にこの大変な状況を振り払ったり、うまく行かないと感じたり、あるいは辛い人生の課題に直面しているさなかである時に、その友達に接するように自分に接すること」です。

コンパッションとは、「思いやり、慈しみ」という意味で、慈しみという言葉は、「深い愛情を持って可愛がる、見返りのない愛情を与える」という意味を持ちます。
 
セルフコンパッションを行う時には、自分の気持ちに注意を向けて、痛みを軽減する方法を探します。

MRIを使って脳を調べた研究によると、私たちが他人に同情を感じる時と、自分自身を安心させる時は、同じ場所(左側頭葉と島皮質)活性化したそうです。

セルフコンパッションは、幸福と楽観に強く関係していますが、ポリアンナ(極端に楽観的な人物)とは違います。

自分自身に思いやりを持って接することが出来る人は、ネガティブな感情を否定したり、ネガティブな感情によって過度に苦しむことなく、ネガティブな感情を意識して持つことが出来るそうです。

リサーチによると、セルフコンパッションは、内省的な叡智、自己認識、洞察などを通して、人生の現実を見つめる能力と関係しているようです。

そしてその能力は、より生産的な人生を生きるために変化する能力とも関係しているそうです。


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