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自分のライフストーリーを生きる ④


私たちのライフストーリーは、自叙伝としての詳しい内容ではなく、私たちが、出来事にどのように意味を与えるかが重要になります。

実際に、一般的には記憶とは選択的で、歪んだものなのです。

私たちは、自分の人生に一貫性のあるテーマと目的を与えるために、個人の物語をまとめています。

全てのストーリーのように、私たちの個人的な歴史は語られるものです。

自分自身に語ることも出来ますが、私たちが「他人に話をして彼らの反応を取り入れること」で、私たちのライフストーリーはパワーを得て、さらに重要なものになります。

人々は、思い出深い出来事が起こった後に、何度もそれを繰り返し語ることで、聞く人の期待に沿うように物語を調整していきます。

リサーチャーによると、聞き手の反応は、語り手に大きな影響を与えるようです。

ある研究によると、聞き手の集中力を逸らすように邪魔を入れながら、語り手のストーリーを30分聞くという実験をしたところ、聞き手が邪魔されていると分かっていながらも、語り手は自分のストーリーは大したものでは無いと判断したそうです。

そして、たとえ聞き手が敵意を抱いて聞いているとしても、注意を払って聞いている方が、語り手の「自分の物語は意味深いのだ」という自信が高まりました。

思春期の子供達は、家族に自分のストーリーを語ることが好きであったとしても、彼らは自分の友人達に聞いてもらう方を好みます。

ここからは私の考察です。

「聞き手の反応が重要」という話から、「傾聴」という言葉を思い出しました。

傾聴とは、カウンセリングやコーチングで使用されるコミュニケーション技法の一つで、相手の話を深く聴いたり、話し方や表情、姿勢、しぐさといった言葉以外の部分に注意を払ったりすることで、相手を理解します。

語り手となって自分のライフストーリーを話すことも大切ですが、聞き手として、語り手の物語を傾聴することも同じくらい大切なのかもしれませんね♪


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