※休業中┃創作活動と1型糖尿病の話

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  • 1型糖尿病とわたし

    1型糖尿病の、ではなく「1型糖尿病とわたし」の話。糖尿病患者とはこうだ、ではなく「わたしはこうだ」という話。あくまでも個人の日記。

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はじめましての御挨拶

 はじめまして。穴(あな)と申します。  普段はパートタイムで働きながら絵を描いており、主にTwitterやTumblrにて作品を公開中です。11月にはグループ展を予定しております。  ここでは作品の解説、日々考えているくだらないことや真面目なことなど、気まぐれになんでも書いてみようと思います。  Twitterが「流れる場所」ならnoteは「置く場所」みたいな感覚で使い分けるつもりです。つもり。いやわからんけど。  てなわけで、あんまり難しく考えず、ゆっくり気まぐれ

    • 【作品解説】『ゼロにたどり着くまで』

       久しぶりの作品解説です。  アンデパンダン展「すきまのひとびと」に今年も参加させていただきました。いつもお世話になっている熊本のシェアアトリエ&ギャラリー「キノコファクトリーのねじろ」にて開催中です。  すてきな作家さん方の作品がたくさん集まっておりますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。ねじろのホームページでも作品が紹介されておりますので、ぜひご覧いただけたら幸いです。  今回はかなりストレートに、自分の病気をテーマに描いてみました。「1型糖尿病とわたし」と

      • 20230923

         家族のちょっとした会話や行動で、「ああ自分は病気なんだよな」と痛感させられる瞬間がある。  何十年一緒に暮らしたとて、私が決して普通に生きてなんかいないことは、この人たちにはわからないままなのだ。きっとこの先も。  仕方がないと思う。いくら家族だからってなんでもかんでも理解や配慮を求めるつもりはないし、そんなのお互いに無理だし。  なるべく負担はかけたくない、病気であることを感じさせたくはない。家庭に病気の子供やきょうだいがいるって、それだけで抱えるものは大きいはずだから

        • 治療の正解なんて一生見つからないと思っている

          1型糖尿病とわたしの話。  そう遠くない将来に、バイオ人工膵島移植によって1型糖尿病が完治する時代が来るとか来ないとかいう話を最近よく耳にします。  現在の医療では一生をかけて付き合っていかねばならない病気が、いつか治せる病気へと変わったらうれしいですよね。  ……と、当然のように考える人が多数派だと思います。しかし、私は糖尿病治療に関する前向きなニュースを見聞きしても手放しには喜べず、いつも複雑な気持ちが残るのが正直なところです。  「治る希望があってよかったね」

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        はじめましての御挨拶

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        • 1型糖尿病とわたし
          9本

        記事

          1型糖尿病とともに生きるのは大変なんだ、それでも

           1型糖尿病とわたしの話。  なんて、心の底から文字通りに実感したことは今のところありません。(きっぱり)  私の1型糖尿病歴は20年弱になります。  小学生のときに発症したのが不幸中の幸いと言うべきか、人生のわりと早い段階で当たり前のように血糖測定をしてインスリン注射をする生活が始まったおかげで、最初から「治療」として捉えるというよりも「日常生活の中にあるルーティン」としてそれらを受け容れていました。  いや正確には、何もわからないまま入院、言われるがままに注射や勉強

          1型糖尿病とともに生きるのは大変なんだ、それでも

          リブレの話

           1型糖尿病とわたしの話。  今回はフリースタイルリブレについて。  フリースタイルリブレはFGM(=Flash Glucose Monitoring)という医療機器です。上腕の後ろにセンサーを装着し、専用のリーダーまたは対応アプリをインストールしたスマホをかざすと、グルコース値がわかるというシステムになっています。  「白くてまるいお薬」は特定困難ですが、「白くてまるいグルコース値の変動が見れるセンサー」といえばリブレでほぼ間違いないと思います。  CGM(=Cont

          リブレの話

          創作活動と1型糖尿病とわたしについて

           「1型糖尿病とわたし」というマガジンをつくりました。  私は1型糖尿病です。9歳のときに発症して、かれこれ20年弱の付き合いになります。  今でこそ「好きなBIGMAMAの曲はPaper-craftです」ぐらいの温度感でサラッと言えるようになりましたが、ネット上で自身の病気について話したのはこちらの記事が初めてだったと思います。  その前書きにもあるように、私はずっと自分の病気を全面に出すことにかなりの抵抗がありました。学校や職場でさえ限られた人にしか伝えていないのに、

          創作活動と1型糖尿病とわたしについて

          休符

           そろそろ絵を描きたい、描かなくちゃとずっと思っているつもりだけど、「紙を用意して鉛筆を握る」というたったそれだけのことが、どうしても胸がざわざわして、できない。  去年の冬ごろからなんとなく心身の不調を覚えはじめて、絵を描くペースが落ちた。暖かくなれば復活するだろうと高をくくっていたが、そういう状態になってから気づけば半年が過ぎていた。  それでもたまにノートを開くと、月に1個や2個は落書き程度に何かしら描いていて、自覚しているほど全くダメではないらしい。ゼロではない、な

          20230110

           朝、いつもの時刻に目が覚めた。起きようとしたら頭痛と倦怠感で体が動かない。血糖値は190なので直接は関係ないな(充分高いのだが)、低血圧かな、風が強いから気圧もあるか、と妙に冷静に考えつつ、ゆっくりと上体を起こすところまでは出来た。しばらくボーッとして家を出る時刻まで粘ったけれど、結局あきらめて欠勤の連絡を入れた。  昨日そういえば血糖47と370を記録したんだ。だるくて早めに布団に入ったけれど、まだ体が疲れているんだと思う。  お腹はぐるぐる鳴っていたけれど食欲がなく、

          20230110

          自主制作絵本『One』

          はじめに  2023年に手書き絵本『One』の販売を行うことにいたしました。  それに先立ち、noteで絵本の内容をすべて公開いたします。  この作品はもともと販売を想定せずに制作・展示を行ったので、基本的にはここでも無料でお読みいただきたいと思っております。  本記事には100円の価格設定をしていますが、最後まで無料で読むことができます。どうぞお気軽にご覧ください。  上記のことを前提に、もし作品に価格相応の価値を感じ、尚且つ無理のない方は、電子版のつもりでご購入いただけ

          ¥100

          自主制作絵本『One』

          追記、最近の話を少しだけ

           本日は世界糖尿病デーということで、改めて記事を読み返してみました。表現が適切でないと感じたところや読みにくい部分などは一部修正しています。今後も注釈を加えるなど微細な変更はあるかもしれませんが、ご了承いただきたいと思います。  近況を書こうと思います。  私はもちろん現在も治療中です。実は今年の9月から新しいインスリンポンプを使い始めました。というのも、それまで使っていたメーカーの器械がリニューアルにともなって廃盤となるため、①リニューアルしたものを使う②別メーカーのもの

          追記、最近の話を少しだけ

          普通の生活とは何なのか

          前書き これは一個人の日記です。病気に関する話を綴っていますが、私はあくまで患者であり、医師や専門家ではないため、用語の使い方などに不正確な点があるかもしれません。ここに書かれたことを鵜呑みにせず、不安なことや疑問に思う点があれば専門医に相談してください。  また、定期的に読み返しながら誤字脱字や表現が適切でないと判断した部分については随時修正していきますのでご了承ください。  本記事は自身の実体験の他、主治医から直接聞いたことや専門のサイトを参考に書いています。参考文献のリ

          普通の生活とは何なのか