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<第4回> 史上最強の忍耐力と精神力も養える勉強法⁉ あなたは実践できますか

『村上式シンプル英語勉強法』 
村上憲郎著(日経ビジネス人文庫/日本経済新聞出版)

➊イントロダクション~英語を何年勉強していますか?

著者は2003年から08年までグーグル米本社副社長兼日本法人社長、11年まで同社名誉会長を務められたエグゼクティブです。
本書は、08年にダイヤモンド社から刊行され、20万部超のベストセラーとなった同名書籍の増補文庫化です。英語の勉強法もさることながら、必要なことだけ目標を設定し、きっちりこなす思考法は、多忙を極めるビジネスパーソンに大いに参考になるはずです。

さて、本書はタイトルのとおり、内容は「英語勉強法」です。
英語で、こんな思いをしたことはありませんか?

「英語は話せるようになりたいけど、何度も挫折してしまった……」
「いろいろ試したけど、やっぱりムリ! 自動翻訳機が頼り!!」
私も、英語はほとんど話せません(笑)。そもそも英語を話す機会も、1年に1度あるかないかという状況。コロナ禍で、観光客に英語で道を聞かれることもすっかりなくなりました。

ちなみに親本が刊行された08年は、当然、スマートフォンが普及する前でした。いまやスマホアプリで英語の勉強、は当たり前の時代です。

最新の英語学習は、いったいどうなっているのでしょう?
人気ユーチューバーが最先端の英語学習法を教えてくれていますよ!

【最強の英語独学①】SNS世代の最先端英語学習法

【最強の英語独学②】オンライン英会話&スマホ活用法

今回も、本書の気になった部分を少し抜粋してみました。

"英語は2台目の自転車"
"後戻り&息継ぎは禁止、ひたすら前へと読み進める"
"毎日1万語、全部を見る"
"リスニングは“耳の筋トレ”。使うのは知力でなく筋力"
"100%の理解を目指さない"
"日本人に英作文は無理。あきらめて"英借文"を"

……ところどころで"すごいこと"を言われているような気がするのは、私だけでしょうか。
※この後、世界で通用するエグゼクティブが"本当にすごい!"ということを、私は身をもって体感したのです。

では、早速やってみましょう!
Let’s study!

➋実践してみたよ~この勉強法は、ほんとうに最強です

私の「グッと」きたところ、"毎日、勉強する"

じつは本書、横書きで字間も空いていて、サクサク読めます。親本はさらに分量が少なかったのですが。

勉強については、
「読む」
「単語を覚える」
「聴く」
「書く」
「話す」
の側面からアプローチをしています。

「なんだ、基本的なところは同じだな」と思った人は、けっこういると思います。めちゃくちゃ甘かったです。(笑)

著者はこう続けています。
"出来れば、5つすべて同時にやったほうが、結果的に効率がいいはずです"

……ちょっと、すでに雲行きがあやしい感じがしますね。(笑)

ちなみに、この勉強法は、「ラクして英語を覚える」ものではありません。「シンプルな勉強法」なんです。
もう一度、言います。
「シンプルな勉強法」です。

たとえば、「単語を覚える」の具体的な実践内容ですが、
平日は3000語、土日のどちらかでは、10時間ぐらいかけて1万語をじっくり眺める

また、「聴く」の章では、
1日1時間×3年。生の英語を1000時間聴く
そう、とにかく繰り返すのです。

これ、目からウロコが落ちませんか?

私の「ほんとうに使える!」実践テクニック、「ほんとうに大切なことは何か」をつかみ取れ!

本書では、英語勉強法だけでなく、海外や仕事での著者の体験が存分に入っています。
たとえば、英会話。
パーティで100個話題を持って行く。もちろん、それを英語に直しておいて、2時間英会話をなんとかする
これは、英会話というよりも、「話したヤツが勝ち」という、鉄則に重点を置いて対策を練った結果ですね。著者自身、ビジネスパーソンとして超一流のキャリアを積まれています。英語はあくまでも道具であり、大切なことは英語が話せるということではないということが、本書には随所に散りばめられています。

だから、英語の勉強法は「シンプル」でいいわけです。

最後に、勉強について、有名なスピーチをご紹介します。
アリババグループの創業者ジャック・マーは、20年6月の清華大学卒業式のスピーチで、自分、すべての若者、そして同僚に通じる座右の銘として、
今日は残酷で、明日はさらに残酷、明後日は美しい。しかしほとんどの人は明日の夜に死ぬ
という話をしていました。
また、
自分に勝つ人が本当のヒーローです
とも話していました。

英語の勉強も同じで、終わりはない、諦めてはいけませんね。

★おまけ★最近読んでいる本

『空気のつくり方』池田 純著(幻冬舎刊)

著者は横浜DeNAベイスターズの初代代表取締役社長。ベイスターズの本かと思いきや、本格的なマーケティングの本で、ビックリしました。
KPI(重要業績評価指標)の話などは、「なるほど~」と唸ってしまいました。球団名から企業名を外し、都市名の「横浜」のみを冠した理由をはじめ、身近でわかりやすいマーケティングの話も満載。おススメです。