植物を枯らせる女
植物を枯らせる女、それが私だ。
ドライフラワーにしているとかそんな訳ではない。
ただ水を替え忘れたまま日がたち、枯れる。
最近は私も学んだので枯れても気にならない切り花を飾るようになったが、鉢物はダメージが大きい。
さまざまな鉢物植物を枯らしてきた。
丈夫と言われる観葉植物でさえ枯らした経験がある。
枯れた理由は分かっているものもあれば、未だに何故枯れたかわからないものもある。
私の母は反対に神の手をもつ女だ。
枯れかけた植物も母の手にかかれば息を吹き返す。
もちろん母には長年ガーデニングをしてきたノウハウがあるがプロではないし、言われた通りにしても私では回復させてやれない。
まるで植物の気持ちがわかるようだ。
私が実家に持ち帰った瀕死のオリーブも、今では庭で生き生きと葉を繁らせて10年は経つ。
今、我が家で唯一残っているのは大きな観葉植物1鉢。
先代を枯らした経験から、水は少々ぐったりするまでやらない事に決めている。
美しく手入れは出来ないが枯らさない程度のお付き合いは出来ている。
何度枯らしても、やはり植物と共にいたいという気持ちは強く。
いつかは私も植物の気持ちがわかるようになるだろうか。
懲りずに今日も花を買う。
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