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認知とa priori とデザインについて考える。

いきなりですが質問です。

これ何に見えますか?

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大抵の人は 「家」と答えるでしょう。

ではこれは?

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下 方向 を示している。と答える方が大半だと思います。

もちろんその通りなのですが、いわゆる文化環境においてその認知の仕方は変わるんです。例えば一番最初にみた家っぽい線のかたまりは我々が屋根と壁だと勝手に思い込んで「この形は家である」、と分かるんです。

蓄積されたデータと識別によって分かると。ディープラーニングと同じですね。

では逆に、外による外的因子からの影響がなくても分かるものは何か。例えば数がそうですね。数字ではなくて、数。

カントはそれを生理的に理解可能なもの としていて a priori/ア・プリオリ と呼んでいます。時間や空間もその1つ。先験的で、経験に先立つ認識:観念。

なぜこの話をしたかと言いますと、デザインにおける共通項というのが存在していて誰にとっても同じように認識しやすい、刺激を与えやすい 型 ってある。

それと同時に、その文化だけにしかないものも。

そういった、何かのモチーフであったり先験的に解ってしまう感覚であったりを発見:探索することって大変面白いと思うわけです。

自分以外の人間にもわかり得るもの。

それってよくよく考えてみると不思議になりませんか?



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