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出世しないたった1つの理由


日本人の潜在意識

会社には役職の枠があるので、どうしてもその席が空かない限りは後輩が出世する事は出来きません。
会社が大きくなればなるほど、出世するにはこのような「運」の要素が大きくなります。

そういった、運が無い という場合ではなく、
自分には能力があるのに思った以上に出世しないと思っている場合に限定して話を進めます。

答えは簡単です。

リスクを取っていないから。

出世したい役職に相応しいリスクを取る必要があります。

「リスクを取ったものが利益を得る」
この考えは昔も今も、そして未来も変わりません。

「ハイリスク、ハイリターン」
この言葉のほうが理解はし易いでしょうか?

ギャンブルの世界の話ではなく、社会全般に言えることです。

なぜ、大半の人々は会社員になるのでしょうか?

それは、リターンの魅力より、リスクの恐怖の方が本能的に強い方が多いからだと思います。

1億円もらえる魅力より、1千万円借金する恐怖のほうが強いということです。

この心理は日本人にとても多いです。日本の教育は、有名な大学に入り、大きな会社に就職するという、レールの上に乗ってルールを守ることが優秀という価値観を植え付けます。
はみ出して目立つより、皆と同じであることが「正解」という教え方です。

これはよく考えられており、「上層部」に都合がよい思想です。
政治家や経営者、そして教師などコミュニティの「上層部」には非常に都合が良いということです。

他と違うことをやり目立つ奴は上層部にとって脅威であり、コストなのです。

発端は、戦後のGHQや更には徳川幕府の政治にまで遡りますので日本人には非常に根深い問題です。

話がそれているように思いますが、これがミソなのです。

この考え・心理を巧みに利用することで出世する可能性を非常に高める事ができます。

日本人のホンネ

「はみ出さず安定を望む人」

経営者はこのような人材を好みます。なぜなら安い賃金で文句も言わず安定的に働いてくれるからです。

しかし、日本においては「安定を望む人」は湧き水のようにどんどん社会に輩出されますので、評価はされません。
「安定を望む人」が溢れていますので採用や維持することに困らないからです。

「安定を望む人の換えは山程いる」と言えば伝わるでしょうか。

では、なぜマネージャーなど人の上に立つ従業員がいるのでしょうか?

理由は非常に簡単です。

人を管理するにも人数的な限界があるからです。
経営者の思想や能力に近い人を分身として配置する必要があるのです。
マネージャーは優秀だから評価されたのも事実ですが、

「必要だから評価せざるを得ない」

と言ったほうが経営者の本音です。
これがサラリーマンにおける出世です。

シンプルにまとめると以下です。

  1. 人を束ねるポジションが必要な状況

  2. 安定を望む人とは違う行動が取れる能力がる

この条件がそろえば出世できます。

1)については正直なところ運が必要なので、

  • 現職のマネージャーより圧倒的に良い結果を出す

  • ポジションの空きを待つ

  • ポジションを探して移動、転職をする

しか方法はないでしょう。
そこまで悲観的ならなくても、
嗅覚が優れている人なら比較的容易にポジションの空きがくるチャンスはあるでしょう。

2)が最大のポイントです。

難しそうですが、やるべきことは簡単です。
安定を望む人の心理を利用すればいだけです。
どの業界においては、日本人の大半は

「責任をとりたくない」

ほぼこれに終始します。
実際、サラリーマンには責任を取れることはほとんど無いため、

「責任をとりたくない」ではなく「悪目立ち」したくないだけです。

具体的には以下ではないでしょうか?

  • 賛成が少なかったら恥ずかしい

  • 失敗したら恥ずかしい

  • 反対意見に負けたら気まずい

  • 目立つことに慣れていない

つまり、全部「恥ずかしい」だと思います。出世の基本原理は、この恥ずかしいという気持ちを乗り越えるだけです。

もちろん、人の上に立つため専門的な能力は必要ですが、長年経験していればそれなりに身につくものです。
必ずみんなより優れている必要はないです。

マネージャーはスペシャリストではなく、管理者ですので、組織力を使って問題を解決して組織を維持、前に進める役目です。
つまり、組織力をうまく使えばいいだけです。具体的には事態の把握とタスクの割り振りを行うだけです。

これに必要な能力は、「物事を合理的に判断する」ことだけです。
もっと砕いて例えると「感情を差し置いて人の話を聞く」能力です。

  • 嫌いな人の意見を採用する

  • 自分の案より後輩の案を採用する

  • 途中で自分の考えが間違っていることに気づき訂正する

という事は簡単にはできないものです。
恥かしいという感情はないですか?

幼稚に見えますが、大人の世界でも結構多いです。

物事の判断に感情を入れば入れるほど組織力に偏りがでるので管理者としては決定的な欠点になります。

逆に行き過ぎた感情は時に強力な推進力を生むので管理者ではなく社長の方が向いています。

幼稚の概念を入れ替える

長くなりましたが、冒頭の「リスクを取らないから出世しない」に戻ります。

そのリスクとは、そう

「発言の恥ずかしさを乗り越える」

になります。

意外に幼稚なことかと思うでしょうが、本当にこれが重要なのです。

想像してみてください、自分の羞恥心や好き嫌いの感情は簡単に取り除けますか?

絶対に簡単ではないはずです。

大人の世界では羞恥心をクリアできないことが幼稚なのです。

どうでしょうか?

あなたは何が恥ずかしいと思うでしょうか?

勇気を出して発言し目立つことが恥ずかしいでしょうか?
目立つことを避けて黙っていることが恥ずかしいでしょうか?

他人の目がそんなに気になりますか?
その人はあなたの生活を支えてくれますか?

人の能力なんてさほど変わりません。
自分の能力を引き出す・引き出さないも自分次第です。

恥ずかしがるのも自由、
失敗するのも自由、
勇気を出すのも自由、
そして、
夢を実現するのも自由。

全部自由。

決めるのは自分ですよね。

それでは。


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