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ブランディングとポジショニングの違い|ポジショニングだけで終わっていませんか?

こんにちは。

フリーランス(個人事業主)のまま、広告制作会社に就職したSaygoです.。

起業ブームと言われて数年経ちますが、まだまだ独立や起業をする人は多くて増加傾向にあります。さらには中小企業だけでなく大企業、グローバル企業でも副業(複業)を解禁としているところが多くなってきています。

また、今回のコロナ禍の影響でテレワーク/リモートワークがスタンダードになると僕は予想していて、そうなるとより一層起業思考の人は増えると思っています。

起業する以上、個人でも『らしさ』を出すために『ブランディング』をしっかりとしたいと思ったり考えたりする人が多くなってきています。それはブランディング専門のデザイン事務所をしている僕たちにとっては嬉しい限りなのですが若干、間違ったブランディングをしている人が多いとも感じています。ブランディングではなく、『ポジショニング』となってしまっている人が多いと感じています。

過去に事務所ブログの方にポジショニングブランディングの記事を書いていますが、並列して書いたブログ記事がないので改めて今回、ポジショニングとブランディングの違いについて書いて行きます。


ブランディングとは(改めて)

サービスや商品の差別化を図るためにブランドを作っても、何もしなければターゲット層どころか誰にも認識はされません。認識されて初めて差別化が図れるようになります。

そのためブランディングとは、消費者に共通のイメージを認識してもらう活動であり、ブランドにプラスαの影響を与える活動のことです。さらにその活動の結果として、顧客に安心感を与え続けることがブランディングの本質となります。


ポジショニングをするからこそ

自分の得意や強み(売り)を明確にして差別化を図れるようになっていないとブランディングは出来ないことになります。だから多くの人が『自分の得意・強み・売り』を『自分らしさ』として明確にしているのです。

そして、明確になったところで「これが自分のブランディング」と銘打っている人が多いのですが実はここに大きな落とし穴があります。得意や強みを打ち出すことをブランディングだと思ってしまうことです。得意や強みを打ち出すことはポジショニングであってブランディングではありません。

■ターゲティングが出来るようになる

◯◯◯◯なデザインが得意です
◯◯◯◯の写真撮影が得意です
◯◯◯◯なイラストが得意です
◯◯業界のサポートが得意です
◯◯色が僕のテーマカラーです
◯◯マーケティングが強みです
etc

これらは全てポジショニングです。ポジショニングを明確にするからこそ、顧客になってほしい人や市場も明確になりターゲティングが出来るようになるのですが実は、ここが落とし穴。

ターゲティングが明確になったことで自分のブランディングが出来たと思いやすくなってしまうのです。単純にターゲティングが出来ただけで、そのターゲット市場や見込み顧客に対するアプローチ(宣伝や広告、PR等)のことが抜け落ちてしまっていることが多々、見受けられます。ターゲティングも明確になったからこそブランディングが出来るようになる、ということを覚えてほしいと思います。

■ルール作りが出来るようになる

コンセプトカラー/コーポレートカラーを決めたとします。ただ、カラーが決まったからといってブランディングが出来るわけではありません。その出来たカラーをどこに、どうやって、どういう感じで利用・活用していくのか、がブランディングです。

広告・デザイン用語で『トンマナ』というものがあります。これはブランディングをしていく上で、出来たブランド(得意や強み・売り)を、どこに/どのように/どうやって/誰が/いつ、発信していくか、というルールのようなものです。デザイン(見た目)の統一感を示す仕様書の意味合いも含んでいるルール書/指南書と言えば解りやすいかと思います。


適切な手法

ここで再度、ブランディングの説明に戻ってきますが、ポジショニングが明確になったことで自社を最も必要としてくれている、もしくは自社の本当の力が発揮出来て役に立つことが出来る顧客が判ってきます。

かと言って、その顧客はまだ自社のことを知りません。知ってもらうにはどうやって自社の存在を知らせるか/知ってもらうか、を考えることがブランディング・ブランド戦略になります。適切に自社のことを発信しないと全く別の顧客層や市場に届いてしまうことがあります。また届いたとしても別の、違う捉え方をされないとも限りません。ここで必要になるのがブランディングを中心としたブランディング戦略になります。


ブランディング戦略

どのメディアを使って、どのように、どうやって、いつ、(誰が)、発信して伝えていくか、がブランディングとなってきます。

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ブランディングを中心に事業の展開を計画すると、自ずとコンテンツ作成やマーケティングの仕方、宣伝方法が明確になってきます。明確になると、どのような工程で戦略を施工していくかが、決まってきます。戦略を持って、ブランディングを適切な手法に沿って行えば効果はきちんと表れてきます。


最後に

得意や強みを明確に打ち出すことは間違いではないのですが、そこで終わってしまってはポジショニングをしただけ、ということがお分かりになったかと思います。

得意や強みを明確にした後は、それらをどこに発信していくか、どのように伝えるか、どうやって理解してもらうか、そして『どのように得意や強みを使っていくか』ということも含めたトンマナ作成をすると上質なブランディングを行えるようになります。

またロゴデザインを考える方も多くいますがロゴデザインひとつにもトンマナを作ることをお勧めします。Webに使用する時の色の配合、印刷する時の色の配合、サイズの決まり事、サイズの構成比など基本的なことだけでも決めておくとブランディングはしやすくなっていきます。

今回の記事があなたのポジショニングとブランディングに役にたてば嬉しく思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。


p.s.

僕の事務所ではロゴデザインに焦点を当てたトータルブランディングサポートも用意していますのでお時間ある時にぜひチェックしてみてください。

【トータルブランディングサポート/アールマークデザイン】


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