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続・FUJIFILM X100Fを東京ディズニーリゾートでサブカメラとして使う

以前投稿した「【レビュー】FUJIFILM X100Fを東京ディズニーリゾートでサブカメラとして使う」が非常に好評頂いているので、第二弾です。
今回はカメラ自体というよりも東京ディズニーリゾートでの作例を追加した紹介になります。前回にはなかった人物写真も載せているので、参考になればと思います。

お勧めのフイルムシミュレーションのカスタム

お勧めのフイルムシミュレーションはモアイブログさんで取り上げられているオリジナルカスタム「hitohada classic」が非常に気に入って使わせて頂いています。

【hitohada classic カスタム詳細】
・フイルムシミュレーション:クラシッククローム
・グレイン・エフェクト:OFF
・ダイナミックレンジ:400%
・ホワイトバランス:AUTO(R:0 B:0)
・ハイライトトーン:0
・シャドウトーン:0
・カラー:+1
・シャープネス:0
・ノイズリダクション:-2
・長秒時ノイズ低減:ON

元々彩度が低めの「クラシッククローム」ですが、更に少し味付けを変えてあっさりしつつも色味はきちんと出て、なおかつ人肌がとても綺麗に映るので愛用しています。

東京ディズニーリゾートでの作例

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個人的には、この「hitohada classic」は自然の風景との相性が非常に良いカスタムだと思っています。普段の公園などでも良いのですが、東京ディズニーリゾートの場合は自然の景色も壮大なので、より雰囲気の強い写真を撮影することができます。

これは「ウッドチャック・グリーティングトレイル」のキューラインでの写真です。奥に見えるのはトムソーヤ島です。隣に立ってカメラを向けると、このくらいの範囲のものは撮影でき、このくらいボケます。近寄りすぎず、遠すぎず、それなりにボケて非常に良い感じになっていると思いませんか?
自然光が豊富にある状況でF2.0で撮影すると白飛びしてしまいがちなので、そこは絞るなりNDフィルターを使うなりして防ぎましょう。

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どうですかこのゴミ箱の質感。
このあたりの雰囲気づくりは「クラシッククローム」ならではだと思います。

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(人間は自主規制)グリーティング写真もこの通り、一般的な一眼レフと同じAPS-Cセンサーですので「ウッドチャック・グリーティングトレイル」のような薄暗い、暖色、なのに撮影対象は真っ白みたいなカメラ泣かせの状況でも非常に綺麗に撮影できます。
スマホで撮影したものと比べて頂くと、背景の再現性などがまったく違うことに驚くと思いますよ。

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こちらは「ミニーのスタイルスタジオ」のキューラインです。先ほどと違い日陰となりますが、F2.0の明るさがあるためしっかりと写ります。暗いと少し彩度が強くなりますね。
ちなみに、妻も私もドナルド推しなのです。

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フルサイズ換算35mmという焦点距離は、決して遠くのものを撮影するのに適したものではありません
自分も以前は高倍率ズームばかり使っていたため、遠くのものを撮影したい時にはズームリングをグイっと回すことでそれを実現してきたのですが、立ち位置を工夫したり、グッと手を伸ばすことで調整するという、「写真を撮る」という行為の基本の重要性を改めて感じることができます。

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X100Fのオートフォーカスは決して優秀ではありません。
このような写真を撮影したい場合、マニュアルフォーカスが一番なのですがそれは難しいという人もいるかと思います。

【初心者向けの映えごはん写真撮影方法】
・AFスイッチを「AF-S」に合わせる
・AFモードを「シングルポイント」に設定する。
フォーカスレバーでAFポイントを指定する
絞り値はF2.0にして、他はすべて「A」に合わせて対象に寄って撮影
※ただし、F2.0は非常に柔らかく写るため、ボケを重視しないのであればF2.8~4.0くらいに絞ってから撮影したほうが綺麗に撮れます

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この方法は簡単に言えば、「タッチパネルでピントを合わせたいところをタッチして指定する」操作と同じです。
最初のレビュー記事で、マニュアル操作がわかることが前提の機種と書きましたが、こうすれば気軽に富士フイルム独特の色味やボケを楽しむことができますので、最初はこれで素敵な写真を量産してカメラを使えるようになった気になりましょう(笑)

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「クラシッククローム」は日常のスナップや背景+人物のような撮影では非常に雰囲気が出て良いのですが、食べ物に寄った撮影は「映えない」かもしれません。
この「蟹とサーモンといくらのちらし丼」も、非常に綺麗に撮れてはいますが、「美味しそう」と感じさせるには彩度が不足しています。こういった場合はフイルムシミュレーションを一時的に解除するほうがよいかもしれませんね。

FUJIFILM X100Fはカメラの楽しさがすべて詰まったマスターピース

X100Fは2017年発売で、現在はX100Vという後継機種が出ているため最新でもなんでもありません。そして価格が高い。2021年9月時点で、マップカメラの中古価格が78,000円前後となっています。
単焦点レンズのため遠くのものをズームして撮るなんて事はできませんし(厳密に言うとなくはないんですが、今回は割愛)、女性が普段使いの鞄に入れるにはかなり大きい部類です。

「じゃあスマホでいいじゃん。そんなお金出すなら一眼買うよ」と思った方、正解です。普段スマホで撮ってる方がカメラ買いたいって相談されて、これを推すことはまずないでしょう。自撮りもできないし

でも、これを買うと幸せになれる自信があります
最初に記事でも書きましたが、道具としてかっこよすぎる見た目、カメラのすべてを学べる自由な設定、加工アプリなどでは真似できない独特の色味、下手な一眼レフよりも高い性能。絶対に写真を撮るのが楽しくなります

流行りに乗って安価なミラーレスを購入し、キットレンズの標準ズームしか使わないなんて方は特にそうです。カメラに詳しくなりたい、人とはちょっと違うカメラを使いたいといった願望をすべて叶えてくれる、X100Fはそんなカメラです。

Yuz.



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