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映画「夜明けのすべて」レビューと、イビキ

🌼自己紹介🌼

✧京都在住┆フォトグラファー10年目
✦夫、息子(R4生まれ)、猫♀(6歳)、猫♂(5歳)
✧37歳で出産。女性ホルモンに振り回されがち。PMDD改善中
✦産後の調子が悪くすべての自信を失う。からの再出発としてのnote
✧産後大変だったこと、子育てのこと、写真のことなどを書いています。
✦100日連続投稿チャレンジ中

映画「夜明けのすべて」を観てきました。


よかった。
すごくよかった。

-story-
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さんはある日、同僚・山添くんのとある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりだというのに、やる気が無さそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめ、生きがいも気力も失っていたのだった。職場の人たちの理解に支えられながら、友達でも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく二人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。

「PMS」という言葉に惹かれて
ひさしぶりに映画館に行きました。
映画館に行くのは、年1回あるかないかですが
今回は導かれました。

以下、多少ネタバレを含むかもしれないので
観に行かれる方はご注意ください。

上白石萌音さんのPMSのイライラの症状の演技に
当事者としてとても救われる思いがあったので
PMSでしんどい思いしてる人は
観に行ってみてもいいのではと思います。

改善とか治るとか、そんな話しはありません。





よかった。
最近から最後まで
いい意味で地味で
じんわりほっこり染み渡るような
味わい深い映画でした。

どのくらい地味かというと
ふたつ隣の席からイビキが聞こえるくらい
穏やかな映画でした💤

途中2回くらい泣きました。
上白石萌音さんの
PMSの症状がものすごくリアルで
その演技になんだか涙がでてきました。

あの表情、声のトーン、振る舞い
わかりすぎて
だけど今まであんなふうに再現してる人を見たことがなくて
「わかってもらえた感」に心揺れたのかもしれないです。

客観的に見ると、"ヤバいやつ”なんですよ。
小さなことがめちゃくちゃ気になる。
うちの場合は夫と四六時中一緒なので
もうすべての行動ひとつひとつにイライラしていました。
箸が転がっただけでもイライラするんです。

それに紐づいてどんどん過去の爆弾スイッチが押されていって
最終的に大爆発して地獄へ落ちる感じでした。

あのコントロールできない感じ
自分への嫌悪感
演技が上手いって
こういうことなんか、と
感動していました。

まわりの人の優しさというか
いい距離感で見守る感じや
声のかけ方ひとつひとつに
心が癒されました。

みんなきっとそれぞれ何か抱えている。
完ぺきな人なんていない。
自分だけが苦しいと
そう思ってしまう時もあるけど

ほんの少し
お互いに助け合えるだけで
どんなに世界は優しくなるんだろうか。

帰り道、
そんなことを思いました。

しあわせのパン、という
これまた落ち着いた平和な映画が
とても好きなんですが
それに次ぐ
好きさかもしれない。

「夜明けのすべて」
ハッピーエンドとか
そういうのでもない物語でしたが
それぞれの登場人物の「裏側」を想像してしまうような
ゆとりのある映画でした。

観にいけて、よかった!

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