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美醜とわたし

🐈‍⬛自己紹介🐈‍⬛

✧京都在住┆フォトグラファー10年目
✦夫、息子(R4生まれ)、猫♀(7歳)、猫♂(5歳)
✧36歳で出産。女性ホルモンに振り回されがち。PMDD改善中→ピル服用で人生変わる
✦産後の調子が悪くすべての自信を失う。からの再出発としてのnote
開始
✧産後大変だったこと、子育てのこと、写真のことなどを書いています。
✦note100日連続投稿チャレンジ→4月12日達成その後継続中

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キュンとくる言葉に付箋貼りまくり

予約して購入したこちらの本。
予約する前から、なんておもしろい設定なのだろうとワクワクしてました。
2ヶ月発酵させていたのを、ついに昨日読みました。


最近ほんと、本が読めないんですよねぇ・・・。
すべての本が5ページくらいにぎゅっと要約されていたらいいのに。。
なんで本ってこんなに長いんですかね?

と、知性のない話はこの辺にしておいて、
今日の記事はとてもまとまらない、と最初に言っておきます。

「美醜」に関して、
思いが強すぎて、たくさんありすぎて、
とても今から1時間で書くことはできない。
だけど、思うがままに書いてみますね。

女装家心理カウンセラーが挑む、ルッキズム小説。
「読み終えた時、鏡に映る自分の顔が違って見える!」
と反響の声、続々!


承認欲求、カースト、婚活難民、美容整形……
なぜ人は「美しさ」から逃れられないのか?
美容室・ナルシスの鏡に置かれているのは、
一見、何の変哲もない鏡。

しかしそれは容姿に絶望した人が覗くと
一瞬で、誰もが振りむく姿になれるという
不思議なチカラを宿した鏡でした。

ただし、その姿はあくまでも仮想現実。
そして、「66日を過ぎてもなお
仮想現実の中で生きることを決めると、
元の世界でのその人物の存在は消える」
といういわくつきの鏡だったのです。

この物語の主人公は、
自身の容姿に絶望した2人の女性。
誘き寄せられるように
美容室・ナルシスの鏡へとやってきました。
果たして彼女たちが選択する未来とは−−−−−−。

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著者は女装家心理カウンセラーのクノタチホさん
どなたかのシェアで知ってから、
おもしろい方だな!と
去年あたり、ずっと追いかけていました。

本を読みながら、
ずっと本の後ろ側にチホさんを感じていて
これまたおもしろかったです。
至る所にチホさんが散りばめられているというか。

で、
1日で読み終えた感想ですが
途中号泣して
途中混乱して
今もなお混乱してる状態です。

書きたいんだけど、
頭の中がとっ散らかっていてどうしよう、
そんな状態です。
そのまま書き進めます。

美醜とぽんこつ母さん

見た目に関して、コンプレックス過多。
自分の気に入らないところばかりに目が行きます。
遠目で薄目で見ると、好きなんです。
だけど、近づくとどうも気に入らない。
写真なんてやってるもんだから
ついつい拡大して毛穴まで見ちゃうんですよね。
プロ粗探し。

肌も思春期ごろから汚くて嫌すぎて
顔を傷だらけにしたら傷が治る過程で
ちょっとでも綺麗にならないかなと
わざと痛めつけたりしていました。
やばいやつ。

二十歳過ぎの頃、心療内科に通うようになり
食事を摂るのをほぼやめて、1ヶ月で10キロ近く痩せました。
ガリガリの自分がとっても好きでした。
異常ですね。

綺麗な人、そうでない人、自分。
いつも比べていました。
綺麗になれたら、人生違ってただろうなと何度思ったことか。
なんか中途半端な自分。
そんな自分は中途半端な人生しか歩めない
とか思ってたのかもなぁ。

今でこそ、
意識も変わってだいぶ落ち着きましたが、
それはもう美醜について苦しんで悩んで考えてきた人生でした。

写真を仕事にしてからは
もっともっと考えるようになりましたね。
自分の写真コンプレックスから
「写真にうつるのが苦手な人」を対象に撮影をし続けてきましたが、
「写真と現実のギャップ」や
「過度なレタッチ」や
「再現性のない変身写真」なんかについて
常々考えます。

わたしがしてきた仕事って
「ナルシスの鏡」そのものなんじゃないかと思います。
自信のない人に
夢を見せるような
うまく言えませんが。

というか
「写真」がわたしにとっての「ナルシスの鏡」だったのかな。
そんな気がしました。

昔、とあるプロジェクトで
生花を頭に飾って写真を撮る、というのをやっていたんですが
ものすごい過度なレタッチをしていました。
別人急に美しく仕上げるんです。

それが美しい、と喜んでもらえてたくさん写真は売れたし
わたしもやりがいを持って続けていましたが、
今思うと
過度なレタッチで美しくなった自分って
なんなんやろう一体。
と悩むきっかけになりました。

化粧を落として、
現実に戻ればそこには
何も変わらない
「いつもの顔」があるんです。

ありのまま、の良さ
ヘアメイクで整えた良さ、
それぞれ大事にしたい。

そのために、1ミリにこだわる。
ほんの小さなその1ミリの差の積み重ねで
「美」という細胞を整えて道をつくっていく。

そんな思いでやっていますが
今でも悩みながら、です。

今は
どんな写真もその人のほんの一面。
それらはすべて、繋がっている。
そんな認識です。
だから、どんな写真があってもいいんだ、と。

美しいものは素晴らしい。
その価値観で
美意識を磨いて磨いて磨いて
たどり着いたのは
「美しいって何?」
という問いでした。

きっと
数年前のわたしは
美しい、を優れたものだと思っていた。

だけど
「美しいって何?」を
ずっとずっと考え続けた今
「美しいって、整うということ」
という自分なりの答えに辿り着いたんです。

そこに、優劣はない。
すべてのものに存在するもの。

そういう意味での
「光」だなと思って
もっともっと
「美」について考えたいと
そう思うようになりました。

全然うまく伝えられてる気がしませんが
書き進めます。

大切な人からの愛をそのまま受け取ることができるようになる本

本を読み始めて
わりと最初の方で号泣したんですが
その理由として
夫からの深い愛情に気づけた、というところです。

「なんでこの人はわたしと一緒にいるんだろう」

という疑問がずっとあります。
何か明確な理由が欲しかったんです。
ここがこうだから、そうなんだよ、と。

だけど、何度聞いても
「テキトー」だとしか思えない答えしか返ってこなくて。
めんどくさいんだろうなと思ってました。

本を読みながら号泣し、そのあと
「わたしの魅力ってなんやと思う?」と
夫にめんどくさい質問を投げかけました。

すると、
「全部」
と返ってきました。
「テキトーやな!」と言ったら
「そんなんはちょっと距離の離れた人に聞かなあかんで。
 オレはぽんこつにベタ惚れやからいいとこしか見えん。
 冷静な判断ができへんねん。
 鼻毛出てても可愛いねん」と言われて

また今日も適当なことを言われてはぐらかされた、
といつもなら思っていたけど
「そうか、わたしの魅力は全部なんか」
と、素直にそのまま受け取ることができたんです。

目に見える魅力に取り憑かれて生きてきたわたしですが、
目に見えない魅力の存在にハッと気づいたわけです。

美醜とか、他の優劣つけてしまうような
コンプレックスだらけのわたしにとって
この本は大事なことを教えてくれました。

美醜に限った話じゃない

見た目、のコンプレックスが主題の本ですが
すべてのコンプレックスに繋がりますよね。
もう、すばらしいわぁ。

読みながら
登場人物全部わたしやないかい
と思ってたんですけど
ほんと、
自分を重ねて読める本でした。

どのキャラクターも
自分の中にあるよな、と。

痛い痛い、と思うところもあり
そうやねんそうやねんと思うところもあり
心揺さぶられっぱなしでした。

終盤の方で
また泣いてたんですけど
こうして本を読んで
心揺さぶられて、何かに気づいて
っていうのもいいけど
自分もその影響を与えられる側の人間になりたいって
泣きましたね。

まったくどういうところで
それが実現できるのか今は見えてないけれど
そう思った、ということを
noteに書こうって決めてました。

目に見えるものに惑わされがちな私たち

惑わされますよ。
わかりやすいもん。
見えちゃうんだもん。

「ある」か「ない」か
判断しやすいですもんね。

だけど、それはほんの一部なんだと
ついうっかり、忘れちゃうようなことを
思い出させてくれる本でした。


まだまだ書きたいことはたくさんあるけど
全然まとまらなくて
もう吐きそうなので
今日はここまでで。

とにかく、
読めば何か気づけます。
映画化希望。


で、よかったらこちらの記事も読んでください。
わたしの混乱も、
きっとチホさんの狙い通りなんだと思います。
「自分で考える」を思いっきりできる。
そしてその足で歩いていく道を自分で見つけられる。
そんな素晴らしい本だと思う。





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