【試合後感想】2024/03/16:4節 vsFC町田ゼルビア(札幌ドーム)

今日も勝利はお預け。
攻守においてスペック不足、若干の不運は認めますが順当に失点してしまった結果となりました。


振り返り

見どころ

岡村vsオ・セフンの空中戦のセカンドボール争い
⇒両者の空中戦は17回(オ・セフン→ミッチェル・デュークもカウント対象)あり、勝率(結果的にボールを札幌支配下に置いた)は58.8%。若干ではありますが、セカンドボールの回収で優位に立てました。札幌はそこから失点しませんでした。(DAZNを見返してカウント)
ただ、90分通してそれを繰り返されると何が起こるか、準備不足とも言えるし何回もやられればそりゃ何回かはズレるよとも言えるシーンで失点してしまいました。

札幌は町田4バックの両脇のスペースを突けるか
⇒前半はチャンスはありましたが、ポケット侵入には至らず。
後半は相手DFラインに不備があり、前に重心をかけたままの状態で突くことができ得点が生まれました。

要注意

圧縮されたボールサイドでの奪取直後のロスト
⇒若干見られたものの、直接失点に繋がるシーンはありませんでした。
セットプレー
⇒2失点目はコーナーキックからとなり、町田の理想とする展開となってしまいました。

得失点シーン

失点①

仙頭&平河vs菅&スパチョークの2vs2の状況で平河がポケットに侵入成功。その時ボックス内では
・田中宏武がマークを見失い
・岡村vs藤尾のミスマッチ
・フリーのオ・セフン
・藤本を見失っている馬場
・ゾーンで守る中村
・不完全なサポートポジションの荒野と駒井

札幌は守備の準備が整っていない状態でした

その後、試合前予想でロングスローの際に事故が起こりやすい理由として挙げた状況が起こります。

・滞空時間が長いためボールウォッチャーになりやすい

狙ったのか定かではありませんが、若干の不運は平河が上げたクロスはスピードが遅く高いボールでした。

岡村vsオ・セブンを望む札幌にとっては準備不足でもあり、ずっとやられるとズレることもあります。町田の望む形から先制点を奪われてしまいました。

失点②

コーナーキックからですが、1失点目よりも準備不足の要素が強い印象です。
蹴られる直前の画面を見ると
・岡村vsオ・セフン
・馬場vsチャン・ミンギュ
・中村vsドレシェヴィッチ
・荒野vs藤尾
・菅vs藤本
・鈴木は単独でニアのカバー
が見えますが、結果としてチャン・ミンギュがフリー(正確にはボールに行った岡村と少し交錯するような形で競り合った訳ではない)でファーに流し、ドレシェビッチがフリーで流し込みました。
チャン・ミンギュがフリーになれた理由はオ・セフンによるスクリーンが馬場に効いたため(オ・セフンが意図して行ったようには見えませんでした)です。また、中村はボールが蹴られた瞬間からドレシェヴィッチを見失っており、純粋にフリーでした。
チャン・ミンギュがドレシェビッチへのパスを狙ったどうかも定かではない(ドレシェビッチの方に首を振っているようにも見えるので、デザインされたものだったかも知れません)ですが、札幌のマークが混乱していたのは確かです。

得点①

今季初得点は2失点目直後に交代出場した原で、ポケットを突く素晴らしい得点でした。
70分を過ぎた頃から町田の押し上げ・スライドする体力が限界を迎え、札幌WBは守備のタスクから徐々に解放されていきました。前線に5枚並べたままで良くなり、スライドしきれなくなった町田4バックの両脇を突けるようになります。
得点のシーンでは、背後に隠れるポジションを取った原は馬場のスルーパスをポケットで受け、ニアを抜くシュートを打ってゴールを奪いました。シュートコースはほぼないに等しい状況でしたが、相手に当たったこともあり若干軌道が変わったボールに谷は反応しきれませんでした。

感想

スペック不足

前節のように70分以降に急にポケット侵入が増えたのは、相手のスライドが追い付かなくなった条件が付きます。札幌は8:41の菅以降、70分までポケットに侵入できていません。
町田は失点後、スライドの不備を4→5バックで対応した点は札幌をよくスカウティングしていたと思います。会場のボルテージは上がっていきましたが5バックになって以降はポケットに一度も侵入できずタイムアップとなりました。

今までの札幌は単独での侵入、コンビネーションでの侵入、サイドチェンジのいずれかを使いながら相手DFラインにスライドの遅れ・ズレを作り出し突いてきましたが、試合を通して自力で相手DFラインに不備を作り出せませんでした。
初先発で重要なタスクを任された田中宏武は、単独突破が得意な平河がいないサイドで相手ボックス内に一度も侵入できず、一本もクロスを上げられず交代しています。
ただ、この責任は田中宏武だけにあるとも言えません。金子・ルーカスには福森・高嶺・田中駿汰がいたのも事実で、今日の試合で高いポジションを取った田中宏武にサイドチェンジのパスがあまり出てきませんでした(16:20、24:12、44:28のシーン等)。コンビネーションでの侵入&サイドチェンジにはパスの出し手も必要で、我々が金子・ルーカスの単独での侵入を見慣れている点も考慮すると、よくやっていると言えます。

前節同様、オープンになった前後の浦和戦やスライドが間に合わなくなった前後の選手を比較するのは前提条件が違い過ぎるため、今は田中宏武、原選手ともJ1レベルで活躍する選手になることを願う以外に出来ることはないのかなと思っています。

ずっと同じことをされるのは嫌だ

勝率50%以上の岡村は最大限の賞賛に値すると同時に、試合開始から終了までロングボールを競り続けて無失点で終えるのは本当に難しいなと。
中途半端にいろんなことをされるよりも、それだけを徹底してやり切った町田の勝利が相応しいと思います。
強豪校と試合した時を思い出す相手SBのロングボールの蹴り先は、オ・セフンの頭かコーナーフラッグ以外は眼中にない感じが懐かしくもあり、苦ーーい感じもあり。。。

次は神戸ですが、勝ち試合が見れるよう期待して待ちたいと思います。

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