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最近悩んできたことの一応の答え
最近、矛盾を感じることがあってそのことをずっと考えてきた。
うまく言葉にできずもやもやしていたので、輪郭さえわかれば答えが出るだろうこともなんとなくわかっていたが、ひどく時間がかかった。
先日ようやくその悩みが形を持った。
「幸せを感じる、とか満足をすることは、怠惰なことなんじゃないか。それは言い換えたら努力の放棄なのではないか?」
「だが努力の方には終わりが見えない。どこかで妥協をしなければ、それは無間地獄なのではないか?」
この2つに対する答えを探していたことがわかった。
この2つは二律背反の関係にあるとばかり思っていたが、この間精神科の先生にこの質問をしたら、
「幸せだと感じることは思考停止じゃないよ。新しいことにチャレンジするエネルギーになるもの」
と言われた。
今はこの言葉を胸に刻んでいる。たしかに、これはしっくりくる答えだ。
僕は会社の人に、業務の効率が悪い、と指摘され、「スケジュールを組むときは時間ではなくて作業量とか業務の種類で組んでみよう」とアドバイスをいただいた。
今まで時間で区切ってやっていた業務では、ダラダラとしてしまっていたが、作業量の目標を立てて業務をしていたらそれを達成できるようになった。
僕にアドバイスしてくれた会社の人曰く、「一つ一つの業務を作業量で区切ると、その仕事ごとに達成感を持てるから励みになるよね」ということだった。
今では安定して業務をこなせるようになり、個人的に仕事が楽しくなってきている。先日上司にも褒められたほどだ。
この話で言いたいことは、時間で区切るスケジュールではその時間がすぎるのを待つだけなのに対し、作業量で区切るスケジュールは自分が動かない限り達成できないことだ。
先程僕は「達成感を持つとそれ以上はやらなくなるのでは?」と疑問を呈したが、精神科の先生が言う通り「思考停止ではない」ということがわかった。一度終わらせることで、次が見えてくるようだ。
一方で「満足しなければ努力は終わらないのでは?」とも思ったが、それに対しても作業量という小さなゴールを設けることで、そこで終わりにするか続けるのかを「選べる」ようになる。小さな達成を得ることで一旦自分の状況を振り返って、他のことをしたいかとか、あと残っている仕事はどのくらいかとかを考えることができる。
つまり、以前の僕の考えは、明確な区切りがなかったことと自分の行為や選択がなかったことで、虚しさを感じやすかったのだ。しかし、今のやり方では区切ることで達成感を抱きやすいし、自分の行為や選択で物事が進むので責任感が抱きやすい。責任ある自分の仕事、という感覚になる。
幸せを感じたり、達成感を抱いたりすることは悪いことじゃない。だからといって現状を無理やり「幸せだ」とか「自分は出来てる」と考えるのは不自然だ。それだとただの現実逃避になってしまう。
自分の生活をただ流されるままにせず、行為や成果という実績を積み上げるものとして扱う。その方法として、時間ではなく作業量や行動の種類でスケジュールを組む。
そうすれば日々は「同じことの繰り返し」ではなく、「今」の連続となり、選択の余地が生まれる。「やるかやらないか」「どのくらいやるか」などを自分で考えていることが実感できる。
仕事がつまらないと愚痴ったり、時間通りに動いて「真面目に仕事しているアピール」をこれまでしてきた僕にとって、この疑問の答えは非常に有意義なものになった。
もし僕のように仕事がつまらないと思ったら、ぜひ達成可能な範囲で目標を設定してみてほしい。きっとそれが「次のチャレンジのエネルギー」になると思う。
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