見出し画像

おしゃれな人にしか見えない店

おしゃれを理解するために、たまにはおしゃれをやめて、外側から眺めてみるんだ。

せっかく毎日インド料理漬けの生活をしているので、可能な限り東京マサラ部室での暮らしを描き、記録に残しておくことにする。カレーを中心に起きた出来事や考えたことをカレー哲学の視点で記していく。毎回1000〜1500字くらい。
更新通知は「カレー哲学の視点」マガジンをフォローください。

おしゃれな人にしか見えないものがある。

自身がおしゃれという概念の解像度が低いので暫定的におしゃれと呼んでいるだけで、他にもっと適した呼び名があるのかもしれないけど。

本当におしゃれな人はおしゃれの内側にいるので「冬服 おしゃれ」とか検索したりしない。たぶんもっと適した言葉があるし、きっと「おしゃれかどうかは自分で決める」って思っているはずだから。「このカレーが美味しいかどうかは自分で決める」ってセリフならよく言っている気がする。あれ、おしゃれってつまりカレーなの?

同じ道や同じ景色を見ているはずなのに、見ているものは人それぞれ違っている。それってなんだか当たり前だけど不思議だ。

例えば、近所にワインショップがあることを知らなくて家に遊びに来た人に逆に教えてもらったことがあった。いつもよく通る道だったのに見つけられなかった。引越した直後は新鮮だった景色がいつの間にかルーチン化してしまったというだけかもしれないけど、馴染みのない土地の方が情報を拾えたりもする。

人間は生きているだけで莫大な情報量を受け続けているので、処理する情報に無意識に制限をかけているらしい。そう考えたら万人が見ることのできる「同じ景色」なんてものはそもそも存在しないと考えた方が自然かもしれない。

そんなこんなで高円寺在住の方に教えてもらった、おしゃれな人にしか見えないお店にモーニングでお邪魔してきた。

ここから先は

589字 / 2画像

◾このメンバーシップについて 日本にインドをつくる。カレーとインド料理研究のためのオンラインコミュニ…

ガラムマサラプラン

¥999 / 月

いただいたサポートは全てカレーの材料費と東京マサラ部の運営資金となります。スキやSNSでのシェアもお願いします。 インド料理やカレーの本を出したいです。企画案がたくさんあるので、出版関係の方、ぜひご連絡ください。