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7月、スリランカ料理を作り続けて考えたこと【東京マサラ部レポート】

東京マサラ部室は一ヶ月ごとに家の匂いが変わる。

7月はスリランカ月間として一ヶ月スリランカ料理研究に取り組んでいた。スリランカ料理は手順も簡単ですぐに作れるものが多く、ココナッツオイルとココナッツミルクをほとんどの料理に豊富に使うせいか、お肌がやけにプルプルになった。

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この記事は購読者限定記事となります。
・スリランカ料理に使われる食材の基礎知識がわかります。
・東京周辺のオススメのスリランカ料理店がわかります。
・オススメのスリランカ料理のレシピがわかります。
・東京マサラ部室の最近の活動状況がわかります。


スリランカゼミを開催

東京マサラ部では毎月月初にその地域の料理の特徴や概観がつかむためのオンラインキックオフミーティングを開催している。

今回はスリランカ留学経験者をゼミのリーダーとして、スリランカ料理について考えるスリランカゼミを開催した。

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スリランカで事業を営まれているスパイスアップ代表の方にもご参加いただき、現地の情報を多々ご提供いただいた。

まあゼミと言っても主目的は交流しながらスリランカ料理に関して詳しくなろうというもので、情報交換が主なものになる。イベントとしては、遠征として茨城までクルマでスリランカ料理を食べに行ったり、マサラ部室でスリランカ料理を作りまくって食べる会も計画し、実行した。

その他にも「スリランカポイント」という制度を導入し、部室でスリランカ料理を作った人にポイントが入る仕組みを作った。

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作りたい料理を書き出して、作った人が名前を書き込んでポイントが貯まる。ノンベジが2ポイント、ベジが1ポイント。また、めんどくさい料理などもポイントが高い。ポイントが入ったところで何も起こらないけど。



一ヶ月作り続けてみて考えたこと

①スリランカ料理と南インド料理は似ているようで全く違う。

材料は南インドと似通っているのに根底に流れる考え方が全く違う。同じような材料を使うのに、南インド料理を作り慣れた側からすると、なにか外国の料理を作っている感覚に陥る。(どっちも外国の料理なんだけど)

関心を持つ人の層も全く異なるように思えた。インド料理好きはスリランカ料理にも興味があるが、スリランカ料理好きはあまりインド料理に興味がない傾向がある。これはなぜなのだろうか?

旅先としての国の選び方も違う。インドの『地球の歩き方』には「スリに注意!」とか「体調に気をつけろとか」「ドラッグの怖い話」やらがいっぱい書いてある。旅のイメージも、行く手を阻む魑魅魍魎たちをうまく乗りこなすハードな旅のように描かれることが多い。一方、スリランカにはほとんどそういうのがない。宝石とかスパイスとかアーユルヴェーダとかリゾートホテルとか。実際、観光業的にはハワイや台湾の延長で旅先の選択肢に載ってくる国だという。

②日本で独自の発展をしているスリランカ料理が多数ある。

大阪のロッダグループや福岡のトゥナパハなど、日本でスリランカカレーと呼ばれるものたちは独自路線で発展したものがたくさんある。東京だと「スパイスカレー食堂」だろうか。現地の味そのままではなく、「スパイスカレー」的に独自進化している代表例だと思う。

一方、千葉や茨城の郊外などにはスリランカ人コミュニティが点在しており、現地の味をそのままで出しているお店もどんどん増えてきている。



③参考になる日本語文献が全然ない

日本語でスリランカ料理について参考になるような本は驚くほど少ない。いちばん有名なのは香取薫先生の本だろうか。

そのほかに、Kindle Unlimitedで読める本もまとめてみた。


④ココナッツミルクはカラダによい

多分。お肌がプルプルになった。ココナッツミルク缶を10缶ほど買ってすべて使いきったので、相当な量を料理に使ったと思われる。

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⑤スリランカのお菓子がおいしい

最近改装された新大久保イスラム横丁のジャンナット・ハラルフードは実はスリランカ人オーナーの経営らしい。ジンジャークッキーやココナッツサブレなどが置いてあり、なかなか美味しい。最近2階建てになったグリーンナスコにもスリランカのお菓子がおいてあるのでよろしければ是非買ってみてください。

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⑥バナナリーフ包とランプライスは違う。


スリランカの概要

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