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早稲田法商文慶應経済商SFC落ち政経補欠慶應法合格に関する考察を交えた合格体験記か不合格体験記のようなもの

 はじめまして。
 今春から慶應法学部法律学科に通う予定の者です。(何かの間違いで東大に受かることがなければ)
 記憶が新しいうちにnoteでも書こうかと思い立ち、今書いている次第であり、初めてこういうものを書くのでご容赦ください。

 さて、まずはタイトルにある通りですが、私は

早稲田大学法学部-不合格
早稲田大学商学部-不合格
早稲田大学文学部文学科-不合格
慶應義塾大学経済学部-不合格
慶應義塾大学商学部-不合格
慶應義塾大学環境情報学部-不合格

と落ちまくったにもかかわらず、

早稲田大学政治経済学部経済学科-補欠
慶應義塾大学法学部法学科-合格

ギリギリでなんとか合格を勝ち取りました。

人生

 ここで、理系や地方のみなさんや、国立専願のみなさんは「やれやれ、私文乱れ打ちか。」とお思いになるでしょうが、実はこの合格にはずいぶんと不可解な点があります。

 学部ヒエラルキーに対して気が狂ってる ということです。

 まず、意見が分かれる慶應はさておき、早稲田は間違いなく政治経済学部が看板学部です。
 ここ数年で共通テストでの数1Aが必須となったことから勢いを取り戻していますが、そもそも政経が文句なしのトップです。
 妙。法学部商学部文学部に補欠ですらなく普通に落ちた人間が、ぶっちぎりの看板学部で補欠というのは凄く妙な話です。
 次に慶應ですが、こちらも経済学部が看板学部ではあるものの、近年は失速しており、さらには来年度から指定校推薦の導入だったり、内部生に求められる評定が法学部の方が高く、一般の入試枠(経済が約6割、法が約4割)の関係上、現在では法学部の方が上とまで言われることもあり、そうでなくともトップレベルの学部であることは間違いないです。経済学部に落ちたのは当然として、商学部SFC(環境情報学部)落ちはなかなか珍しいんじゃないかと思います。

自由人(じゆうんちゅ)になりたかったのにSFC落ちてて喫驚

 つまり、今回の話を端的に換言すれば、早慶の殆どの学部に落ちたのに何故かトップレベルの学部が受かっているということです。(実はこの2つ以外にも早稲田の教育だけは受かってます)

 では、なぜこのようなことになったのかについての考察を始めようと思います。

①世界史やらなすぎ、からの激アツ

 まず、世界史の総勉強時間。およそ80時間。
この80時間の内訳ですが、
 共テ1か月前ぐらいから2,3週間。受験直前のくせにのんびりやりすぎだろと自分でも思いますが、

  • 時代と流れで覚える!世界史B用語-20時間

  • 世界史B一問一答 完全版-31時間

 その後、早慶9学部連続受験が始まる3,4日前に覚醒し、

  • 世界史B一問一答 完全版-29時間

 となっています。
 はい、教科書を一読もしていません。
 それに余りにも付け焼刃すぎる。
 
普段の共テ模試がだいたい40~50前後で、本試は74でした。正直、「時代と流れで覚える!」とかいうのよりも教科書を読んでいた方が点取れた気がします。あとこの後2週間弱を数学に吸われたせいで勉強が全くできなかったのもつらかった。
 そしてここからが大問題なのですが、共テが終わったあとはほぼ勉強していない。
 
共テ7割が私立の世界史に太刀打ちできるわけがないので、さすがに教科書を一読したり実力をつける世界史100題でも買おうかなとか思っていたのですが、アニメを観たりゲームをしたりしているうちにあっという間に日はすぎ、慶應経済の試験4日前でした。試験前日とかどうせ面倒くさがってやらないことは経験則から自覚していたので、ここでやらなきゃまずい!と一念発起して2日間で一問一答を一周しました。学校の定期試験対策か?
 成績開示がきたら載せようと思いますが、大学受験を一夜漬けでなんとかしようとするのはやめたほうがいいです。

ずっとこれ。

 というわけで、世界史がとんでもなく付け焼刃であり、殆どの学部に落ちた理由が明白となりました。早稲田は成績標準化という謎のシステムがあり、平均点未満の科目があると絶望的なことになります。
 しかし、一方で、奇跡が起こります。
 慶應法学部、極めて難化。慶法史上最も難しい。
 
この世界に感謝。
 もちろん過去問なんて一度も解いたことがなく、これ俺だけ嘘の世界史か、世界史BじゃなくてCを解かされてるだろと試験中に発狂していたのですが、どうやら例年よりも難しかったようです。
 そして、どうせみんなもわからないので点数に差が付きません。
 教科書読んでないしもちろん用語集も全く読んでないほぼ一夜漬けのカスが、救済。
 難しいといってもマークオンリーだったので、うろ覚え知識で微妙に抗うことができ、40点を獲得。(100点満点中)

私より低い人は恥じた方がいいです。

②読解力

 上で書いた通りお察しがつくと思いますが、自分は全く勉強しない人間です。学校の定期試験とか全部当日の朝に勉強してましたし、授業も碌に聞いたことがなく、人生のうちで予習や復習をした回数は誇張抜きで片手で数えられるほどです。テストや模試はだいたいそのままで、やり直しとかしたことないです。

こんな自分が大学行って大丈夫なんですかね?

 ですが、人生ここまでなんとかなってきました。(なんとかなってるか?)そして、その支えとなっているのが読解力です。
 どのレベルの読解力かというと、古典は単語も文法もほとんどやっていないのですが、単語の意味を問う問題や文法に関する以外の、内容についての問題で間違えたことはほぼないです。
(ちなみに共テ本試の国語は50/47/38/50で185/200、それぞれに要した時間は15分/10分/30分/10分です。来年度から新課程となるので書いてもしょうがないかと思いあまり考えていませんが、そのうち共テについても書くかもしれません)
 つまり、文章が読めなくてもなんとなくで書いてあることがわかるぐらいの読解力ということです。
 すなわち、記述がないマーク問題では独擅場であり、これは英語でも同様です。
 そう、というわけで国語が存在する早稲田の入試で無双できるはずなのですが、成績標準化。先ほども述べたように、世界史がとんでもないことになっているので、もう終わりです。教育学部だけは普通に簡単だったので受かりました、国文学科?とかいうので受けたので国語が1.5倍になって今回の早慶受験の中で唯一順当に受かりました。
 さて、では政治経済学部はどうなのか?
 この学部、なんと世界史がありません。
 日本語の文章と英語の文章をそれぞれ一題の読解問題(簡単な論述あり)と、英作文が一題です。
 最強。
 
この学部が看板学部として別格感醸し出してるの謎では。数1Aだって1週間かけて青チャやれば6,7割はいけますよ。

数1Aは6,7割に壁があります。が、"そこまで"は非常に簡単に行けます。


 補欠が取れた理由はお分かりの通り、ですがなぜ合格に至らなかったのかについても思考を巡らせておこうと思います。
 その一、共テの点数が微妙。
 12月に受けた共テ模試が576/900で、そっからダラダラ世界史と数学の勉強をして、直前にほぼ一夜漬けで地理と理科基礎を仕上げたりして合計で136点ほど上げたのですが、これが政経の共テ換算(数2Bを除外)で8割ちょうどあたりで、受験者平均ぐらいなんですよね。まぁ挑戦権は得たぐらいの点数です。模試ぶりに英文を読んだせいで気狂いみたいな読み方をしていたらリーディングで点落としまくったのが悔やまれる。本番で新しい読み方を模索するのはやめましょう。
 その二、英作文。
 マークの読解問題はもちろん、論述もある程度は書けるのですが、
 英作文がヤバイ
 どのぐらいヤバイかというと、あらゆる模試の英作文で0点なぐらいヤバイです。駿台の全国模試や早大入試プレ、点が低いとかじゃなくて0点です。しかもなぜ0点なのかを確認してもいないので知識レベルが0点のままです。一応試験当日の朝にネットで英作文についてググっていくつかフレーズ暗記したりしましたが、どこまで点が取れてるかわかりません。阿保。
 ちなみに慶應経済と早稲法に落ちた理由の一端に英作文もあると思います。英作文出来てたとしても落ちてる気はするけど。

成績開示が楽しみです。

 さて、落ちた理由、政経が補欠だった理由については納得がつきましたが、慶應法が受かった理由についてはまだ納得がついていません。
 世界史が難化したおかげで大きくビハインドを負わずには済んだとしても、ここから英語と小論文で点を取らなくてはなりません。

 まずは英語の勉強時間について述べておこうと思います。

  • 鉄壁-57時間

  • 解体英熟語-7時間

 終了。鉄壁を一年ぐらい前に48時間かけて1周し、試験2日前に9時間かけて1周してます。(スタプラに記録してる)
 解体英熟語の方は自分にしては珍しく、試験1か月ぐらい前にコツコツ1日1時間ペースでやりました。
 既にお気づきでしょうが、私は、文法の参考書に手をつけていない。
 
つまりですね、英文ちゃんと読めてないです。共テレベルでさえ。英作文まともに書けない理由はこのあたりにあるんだろうなぁ。
 こんな人間に合格出しちゃって大丈夫かと問いたくなるほどで、大丈夫なわけはないと思いますが、ではなぜそんな異常者が今回7.5割を英語でもぎ取れたのか、で出てくるのが、読解力です。
 単語と熟語は一応勉強したのでわかるため、文法的にわからない部分を読解力で脳内補完して読むことができます。これが慶應法の英語と非常に相性が良く、平たく言えば内容がわかっていれば点が取れる問題形式なので、普通に点が取れました。これ英語力より国語力ですね。

そろそろ文法やらなきゃなぁ(やらない)

③過去問やってない

 そして、過去問一年もやってないんですよね。当たり前ですけど。英語世界史はどうせ過去問と同じ問題が出るわけないんだからやっても無駄だろ、と思いますが、慶應は小論文という科目があり、これを対策するかどうかは結構賛否が分かれるところですが、対策はしないにしても過去問を解いて誰かに添削してもらってる人が多い気がします。
 それで、慶法の小論文は近年の傾向だと300文字で要約させて残りの700文字で自分で策を考えさせるみたいな問題で、みんな要約の練習だとか、策を思い浮かべるために新聞読んでたりするので、例年通りだと普通に点差つけられちゃうんですけども、全く違う問題が出た。
過去問せこせこやってた人間を蹴散らすかの如く、500字500字の2問で18世紀後半のよくわからん人たちの会話に混ざるみたいなよくわからん問題が出たんですけど、時事関係ない、問題形式めちゃくちゃ違うということで、これまた救済。
 今年の慶應法学部はノー勉の人を取りに来たみたいです、ありがとう。

え?

総括

 勉強を継続したことがなくて大学受験どうなるんだろうと不安がってた中学生の時の自分に向けて言ってあげたいが、畢竟、受験勉強は一夜漬けでなんとかなる。
 共テのために数学とか地理とかに時間取られましたけど、英語と世界史に特化して小論文を流れで頑張って運が良ければ慶法は2週間で入れる。これ、実は一番の穴場の学部説あります。
 それと、私立の過去問は冗談抜きで本当に時間の無駄で、時間配分を確認したいなら受験当日の朝に適当に○○大学 ○○学部 英語 時間配分、等でググってそれより気持ち早めに解くことを意識して臨むといいです。
 あと共テで既に8割取れる人は英作文さえ頑張っておけば政経入れます。
 いま8割ない人でも、一か月ちゃんとした勉強時間があれば、既に6割ぐらいある人なら共テは8割強まで持っていけると思います。これやっぱり政経もだいぶ穴場な学部な気がしますね、共テ8割と私立の英語世界史を合格点まで磨くのって、どちらが楽かと言われると前者ではないでしょうか。あと一応数2Bもやりましたが、そのぶんの勉強時間がなくていいならやはり余裕だと思いますね。
 ちなみに、私は何も考えてなかったので経済学科にしましたが、最低点がだいぶ変わってくるので学科をどうするかはよく考えましょう。
(追記:政治学科なら最低点+1.5点、国際政治学科なら+1点でした。本当に、よく考えてから出願しましょうね……。)

 さて、ほぼまぐれで入ったやつが何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、カスでも共テで8割弱取って一応合格をもぎ取った人間としてここからはマジな話をさせてください。ただ、詰め込みすぎて駄文になっている感は否めないのでもう読まなくても構いません。
 自分って人より勉強時間が少ないと自覚してて、恐らくこの差って演習をこなしてるかどうか、と勉強に対する意識の差だと思うんですよね。参考書ってだいたい一冊で10時間~40時間ぐらいで一周が終わるんですけど、この一周で一科目はある程度点が取れるようになるんです。アウトプットって無駄に時間がかかって、数学とか顕著だと思いますが、そうやって演習で知識を磨くよりは参考書をひたすら読んだ方が身のためになると思います。インプットとアウトプットを交互にみたいなことを言っている人もいますが、まずはインプットが大事でアウトプットはおまけでしかないです。過去問についてでも言いましたが、大学受験って同じ問題はほぼでないのでひたすら知識を詰め込んだほうが有意義です。問題解いてわからないところを発見するとかやってるよりは、新しい参考書を頭から先まで読んだ方がためになります。アウトプットはよっぽど時間余ってる暇人だけがやるべきだと思います。どんなテストであれ、一定割合(共テなら8~9割)が取れていないのならば、それはアウトプットではなくインプットがまずは足りてないです。
 それと意識していることとして、参考書を読むときに、「この一冊」を「この一周」で「完璧」に頭に入れるということです。僕がこういうやり方をし始めたのは高校の定期試験勉強の時からなんですが、「本を丸ごと頭に入れる」という意識が軽薄な人ってだいぶ多いです。参考書に「書いてある」知識を頭に入れるというよりかは、「参考書そのもの」を頭に入れるという意識を持って臨むことが大事だと思います。参考書を何周もしてる人ってこの意識が欠如しているんですよね、それでまた時間が取られてる。この話って散々至る所で言われてるんですけど、具体的にじゃあどういうことかというとページの隅々まで読む、ということだと思います。コラムとか欄外に書いてあることもちゃんと読み込む、頭に入るまで読み飛ばさない、そういうこと。本のカバーを外してる人は本当によくない、そういうことをする人は「一冊」に対する向き合い方が足りていない。あとは純粋な暗記力の差もあるかもしれませんが、カメラアイみたいな特殊能力を持たない限り人間ってそこまで差が出ないと思うんですよ。だからやっぱり「意識」が肝要で、いわゆる、自分の好きなことほど頭に入ってくるというやつとかですね。これは自分の好きな事だからこそ隅々まで読めているからこそじゃないかな、などと思ったり。演習って要は「意識」がなくてもできるからもてはやされてるんだと思いますが、勉強時間に対する効率はどう考えても悪く、やらないよりはマシではありますが、勉強したという満足感だけ下手に得てしまうのでよくないかもしれません。
 「書いておぼえる」「読み飛ばす」「問題を解く」この3つは勉強時間を無駄に費やす原因となりますので、気を付けましょう。特に「書いておぼえる」というのは中学生で卒業したほうがいいです。勉強時間が無駄に多い割に成績が低い人にありがちなのがこれですね。

 ひとまずここで終わりにします。暇すぎたら共テ1週間前勉強理論値得点考察についても書きます。
 次回はB1R6予備試験一夜漬けチャレンジ編でお会いしましょう。
 それでは。

ちゃんと通えるかなぁ。

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