パーソナル・スペースを意識し、話しやすい環境を作ろう!

 1.パーソナル・スペースとは

 パーソナル・スペースとは、「他人に近づかれると不快に感じる空間」である。例えば、話し相手と自分が真正面で向き合っていたり、相手と自分との距離が近すぎたりすると、脅威に感じる時がある。他には、上から目線で誰かに見られている時も脅威を感じる。このように、人間は他人が自分のスペースに侵入してくると、警戒心が強まるのである。

2.あなたの職場は話しやすい環境が作られているだろうか

 職場で上司と部下が真正面になるように席が配置されていたら、部下はどう感じるでしょうか。おそらく、部下は上司から常に見られているような気がして、怖くなるだろう。そして、本来集中すべき目の前の仕事に集中できなくなるのである。また、上司は部下を注意する時に、自分の真正面かつ近い距離に部下を座らせていないだろうか。そのような注意の仕方をしたら、部下は反省する気持ちよりも怖いという気持ちが強くなり、なんの意味もない。上司は何のために部下を注意するのか考えなければならない。決して、注意すること自体が目的になってはならないのである。

3.話しやすい環境を作るには

 話しやすい環境を作るためには、次のような工夫が必要だ。

・視線は相手と同じ高さにすること。できるだけ、上から目線にならないようにする。

・相手と自分との角度を90度くらいにする。できるだけ、正面に向き合わないようにする。

・相手と自分の距離が近くなりすぎないようにする。

4.まとめ

 人間は、他人が自分のプライベートな空間に侵入してくると、警戒する。自分を警戒している相手に何かを伝えようとしてもうまくいくはずがない。しかし、他人のパーソナル・スペースに侵入しようとする人は多い。さらに、自分の意見を一方的に相手に言うのだ。もし、職場にこのような人が多いとどうなるだろうか。おそらく毎日疲れが溜まり続けるだろう。そして、コミュニケーションもうまくいかなくなり、仕事の成果は上がらないだろう。パーソナル・スペースを考え、相手を思いやれる人間が増えて欲しいと思う日々である。



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