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こんこんちきディスクガイド

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偏屈3人組が、週刊を目標に、個人的おすすめ音楽を押し売りします。 【メンバー】●induction_heating:BEMANIを契機にダンスミュージックのつまみ食いを始める。/… もっと読む
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#音楽レビュー

2024年3月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が3月に聴いて良いなあと思った新譜について、感想とともにまとめておく記事です。 良かった新譜アルバムタイトルからsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Underlight & Aftertime - downt 私は四季の中で春が一番好きなのですが、これは春そのもののようなアルバムだと思いました。燃え上がらずに燻る生暖かい温度感と、春の匂いを纏って滞留する空気のように濁った音像、そして終わっていくものを想う

BUMP OF CHICKEN『RAY』10年越しの回想 - 「反撃」の終幕

未だにバンプを聴いています。中1のときに彼らに出会い、それをきっかけに音楽にハマり、やがて彼らとは似ても似つかない音楽を聴くようになった現在ですら、未だにバンプを聴いています。たぶんこの先も聴き続けるでしょう。果ては葬式でも流してもらうかもしれません。そのくらい、自分の音楽観や人生観に深く入り込んだ存在が、バンプことBUMP OF CHICKENです。 ところがそんな私も、彼らから離れていた時期がありました。他でもない、7thアルバム『RAY』から8thアルバム『Butte

2024年1月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が1月に聴いて良いなあと思った新譜について、感想とともにまとめておく記事です。今年もやります。 良かった新譜アルバムタイトルからsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Three Bells - Ty Segall 過剰で不穏。ブルースやサイケの不穏さを完全にやりすぎていて、それによって広げた巨大な掌でこちらの耳を掌握しに来る粗暴で生々しいパワーを感じるアルバム。生身の人間がそれを真顔でやっていそうなのがかな

2023年ベストアルバム30

今年もやります。みなさま2023年お疲れさまでした。 年間ベストを作成する行為には、単純に好きなものを並べる楽しさもあり、音楽に紐づいた記憶を整理する楽しさもあり、そしてなにより節目で自分の嗜好にしっかり向き合える楽しさもあると思います。 自分の場合、今年はこれまで以上に音楽を通して「作家の意図や感情、ひいては存在を感じたい」と望んだ一年でした。「リアルさ」を求めていたと言っても良いでしょう。4月に就職をして、公私の区分けがいよいよ明確になったことで、「私」の部分でしっかりリ

2023年10月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が10月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 先月の記事で「全然音楽聴けてない」的なことを書きましたが、大型のリリースが続いたこともあり、比較的ペースは取り戻せたんじゃないかと思います。とりあえずこの新譜記録も一年は続けたいところなので、あと2ヶ月この調子で頑張りたいですね。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! Hack

2023年6月・7月にヘビロテした新譜:The Japanese House、Laufey他

こんばんは。 生存報告も兼ねて、この2ヶ月で心に留まった新譜や旧譜をご紹介します。本当は、毎月この記事出したいと思っているんですが、どうしても隔月になってしまっていますね。 ▼前回分▼ ※各アルバムの見出しリンクをクリックすると、Songwhipに飛ぶようにしていますので、Spotify以外の人は、そこから聴いてください。 6月の新譜In the End It Always Does(The Japanese House, 2023/6/30) まずは、英国のシンセポ

2023年7月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が7月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 7月、いくらなんでも暑すぎましたね。8月はサマソニに行く予定なのですが、この暑さが続くと考えると、真面目に健康面が不安。「夏にフェスやるのやめたら?」っていうのをいよいよ本気で検討しなきゃいけなくなってきた気がします。歳のせいもあると思いますが、もう「夏だ!!」で盛り上がる気持ちより、暑さで受けるダメージの方がデカいので…… 良かった新譜アルバムタイ

2023年5月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が5月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 5月はまあ……わかりやすく五月病になりましたね。新社会人になったとはいえ、僻地の会場で外部講師の研修を受けているだけなので、連休を経て完全に「自分は一体何を……?」状態になり、諸々のペースが崩壊しました。まあ普通に健康に生活は送っていたし人にも会っていたのでそこは大丈夫だったんですけど、Twitterは全然開かなくなったし、それゆえ音楽まわりの情報もか

2023年5月にヘビロテした新譜と旧譜:maya ongaku、水カン、Homecomings、百景

さてはて、2023年5月に聴いた曲や行ったイベントをまとめた記事を作ろうと思ったのですが、何だか紙幅(?)がいっぱいになってしまったので、とりあえず聴いた曲に絞って書き連ねます。 ▼5月に行ったイベントの記事はこちら▼ 5月の新譜Approach to Anima (maya ongaku, 2023/5/26) これは、聴いてびっくりですね。 江ノ島を本拠地にしているmaya ongakuから、5月末に1stアルバムが出ました。その名も「Approach to Ani

2023年4月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が4月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月は記念すべき?社会人最初の1ヶ月でした。慣れないことも多くそれなりに気疲れする1ヶ月でしたが、特にしんどかったのが行き帰りの電車。研修期間中は片道1時間半かかる僻地の研修会場に通う必要があり、数年ぶりの満員電車で朝からHPをゴリゴリ削られる毎日でした。早くリモートワークさせて!! ただ、その分往復3時間を丸々音楽聴いて過ごすことになったので、むしろ

2023年2月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が2月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 今月は大型のリリースがいくつかありましたね。私はきたる新生活に向けた引っ越しで部屋の掃除に追われる1ヶ月でしたが、その作業中の音楽として流しては、時折手を止めて聴き入ってしまうこともしばしば。おかげさまで引っ越しもこの記事もギリギリです。 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちらからどうぞ! G

2023年1月の新譜記録

こんにちは!タイトルの通り、私が1月に聴いて良いなあと思った新譜について、簡単な感想コメントとともにまとめておく記事です。 個人的に、今月は修士論文の提出と口頭試問とで忙しめだったのですが、逆に言えばそれくらいしかすることがなかったので、音楽は(新旧問わず)割と聴けた気がします。こういう忙しいタイミングで聴いてた曲って後々その時期の記憶と結びついてくるんだよな、良くも悪くも…… 良かった新譜アルバムタイトルを押すとsongwhipのページに飛べるので、気になった方はそちら

2022年ベストアルバム25

年ベスやります。個人的に、今年はTwitterの音楽アカを作ったりフジロックに行ったりして、音楽digモチベが本格的に再燃した年でもあったので、ちょっと気合を入れて選んでみたつもりです。digの深さでいえばまだまだですが。  それぞれにちょっとした感想コメントをつけて、また特に好きだった曲もひとつずつピックアップしてみました。各アルバムのタイトルまたはジャケットを押すとsongwhipのリンクに飛べるので、気になったものがあればぜひそちらからチェックしてみてください。

【EP紹介】遊び心あふれるテクノポップ - M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB

こんにちは〜ご無沙汰です。 既に方々で話題になってますが、11月リリースのLAUSBUBの1st EPをご紹介します。すごいから、みんなぜひ聴こう。 アーティスト紹介:LAUSBUBLAUSBUBといえば、札幌出身の岩井莉子と髙橋芽以の2人組テクノバンド。昨年(2021年)、サンクラでリリースしたシングル「Telefon」が話題に。岩井莉子の紡ぎ出すゴリゴリの曲と、ハスキーな髙橋芽以の声がベストマッチ。 コロナで軽音楽部の活動ができないからって作った曲が、「Telefo