見出し画像

VRマダミス制作レポート【2023年VR-TRPGアドカレ】

前置き

自己紹介

こんにちは!
VTuberとしてLive2Dでアニメを作ったり、趣味でTRPGやマーダーミステリー(以降マダミスと記載)を遊んでいるフィルといいます。
2023年VR-TRPGアドベントカレンダー、12月22日の担当です。
よくぐだぐだぶとんさんのVR-TRPGを遊ばせていただいたり、自分でも興味があってVRマダミス(風ゲーム)のワールドを作ったり(こちらのシナリオは別の方ですが、自分自身でもシナリオを書いたりもします)、現在進行中でVRマダミス制作に関わったりしています。

記事の内容について

cluster枠が少ないので…ということでお話いただいて何を書こうか迷いましたがせっかくなので制作中のVRマダミスについて書くことにしました。
自分自身の考えをまとめつつ、微妙に宣伝もしつつ、他にVRマダミスに興味がある!作ってみたい!という人がシナリオ制作の観点から役に立つような記事になればと思っています(まだノウハウを身をもって学んでいっている最中なので、かなり不完全である点はご了承ください)。
根幹となるVR的な面白さの分析に関しては、VR-TRPGの制作関連のお話としてぐだぐだぶとんの逆凪さんがよくnoteに書いていらっしゃるので(VRマダミスにも通じるところがあり、自分もしっかり身に付いて考えられているわけではないですが指標としています。自分が本noteでたまに”理解って”そうなことを言っていたとしたらその辺りの受け売りと思ってください)、そちらを読んでいただければと思います。

そもそもマーダーミステリーとは

まだマイナーな遊びであることと、正直たまにTRPGの顔をしてしれっと存在してますが「本当にそうなのか…?」という感じもするので、よく知らない方のためにマダミスについて簡単に説明します。

マーダーミステリーとはそれぞれの役柄に設定書が配られ、それをもとにロールプレイをしながら殺人事件の謎を話し合って解いたり解かなかったりする遊びです。『公式』が存在せず明確な共通のルールブックがないため、形式は様々なものがあります(先程の説明から外れるものも当然のようにあります)。
他のTRPGがそうであるようにオンラインでもオフラインでも遊ばれていますが(あくまで主観ですが)TRPGとの相違点としては専門店が存在しており、オフラインでしか遊べない作品が存在しています。逆にプラットフォームを生かしたギミックなどオンラインでしか遊べない作品もあり、オンラインとオフラインで独自の発展をしているのも特徴的だと思います。


本編:VRマダミスについて

目指すVRマダミス像

今回お話しするVRマダミスは、VR上でパッケージ作品を開いて皆で遊ぶような形ではなく、自分が物語の登場人物として実際に調査・議論を行う形を目指すものです。
あんまり長く書いてもアレなので割愛しますが『炭坑の残り灯』(こちらはVR作品ではありません)、『イマーシブクラウドさんの作品』『MYSPERYENCE』などを遊んで個人的に見出したVRマダミスの魅力は大きく以下の3つでした。

①相手の身振り手振りが見える
②気軽に参加できる
③視覚情報からの没入感!


なので、少なくともこの3つの魅力をより引き出せる内容になるようシナリオを作成することにしました。

①相手の身振り手振りが見える

オフラインであれば普通なんですが、オンラインを多く遊んでいる人には新鮮な感覚だと思います。
単純にVRで話していても同じ楽しさが味わえるのでは…?と思われるかもしれませんが、少なくとも自分は日常会話でぼんやりしていることが多いので、しっかりと対面して議論することが「VRマダミスの体験として面白い」と感じました。
これに関しては「マダミスを遊ぶ」だけでクリアできると思いますが、議論中常に自由に調査ができるという構成よりも、調査と議論が明確に区切られている時間がある構成の方が「今はしっかり話す時間!」とプレイヤーが意識できてより体験しやすいのではないかなと思います。

また、昨今のオフラインマダミスに見られる身振りを含んだギミックも、VRマダミスでの楽しさを引き出す一つとなりそうです。
個人的には身振りを含んだギミックはオンラインとの差別化で「オフラインならでは感」を出すために存在しているんじゃないかと邪推しているんですが、理由はどうであれやってみると普通に楽しいですからね!
(ただし楽しいからといって推理と関わりを持たせないと存在意義があまりなくなってしまうので、取り扱いには注意が必要そうです。
また、VRではデスクトップ勢も一緒に遊ぶ可能性があり、皆が皆、複雑な動きができるわけではないので、そこも考えないといけない点です。)

これはぐだぐだぶとんの逆凪さんがびっくりする早さで仕組みを作って、言われるがまま議論の様子(仮)を宣伝用に撮られにいったときの様子。

②気軽に参加できる

遠方の人同士が簡単に非日常の空間に集まって遊ぶことができる。
ーーそう、VRならね!

気軽さにも関わるところで、規模感としては一旦人数は5人前後、時間は感想戦込みで3時間以内に収まるものを作成することとしました。
マダミスは犯人役が不利になりがちなので、人狼ゲームでいうところの狂人役にあたるキャラクターも入れられてゲームバランスがとりやすく、且つ状況の把握が困難になりすぎない人数というのが5人前後だと思います。VRマダミスがメジャーになってプレイヤーさんも慣れてきたらもうちょっと人数を増やしていってもいいのかも。
時間は自分がよくquest2単体で3時間で充電きれてたから…ですが、実際そんな長くやってても疲れちゃいますし、マダミス的な楽しさは3時間以内でも十分味わえるというのはグループsneさんのミニシリーズで証明されていますからね!

規模と併せて、設定書があまり長くない!シンプル!というのもポイントになるかと思います。
まだちょっとVR上でたくさんの文字を読むのは骨が折れる印象です。メモもそんなに綺麗に&すぐ取れないので、少なくとも現状では細かい時系列整理は向いてないと思います。
オンラインではありますが①も併せて全体的にオフラインマダミス(というか情報量で殴るタイプじゃないシナリオ?)寄りに作るのが合いそうな感じです。

③視覚情報からの没入感

対面だとちょっと気恥ずかしさがある人も、世界観に浸りながら演技的な楽しみ方がしやすいのがVRマダミスの良いところ。

VRなら非日常さが演出しやすいので、ガラっと途中で見ている景色や雰囲気が変わる展開があると単調にならずに面白い!と感じてもらえるのでは…。今回は議論の難易度調整も兼ねて追加情報を出していく形式とし、後半になったら建物の新たな部分を調査できるようにしたり、ちょっとしたイベントを用意して雰囲気を変えることとしました。オフラインの怖いマダミスだと導入に部屋の電気を消したり、オンラインだったらイベント中にBGMやシーンを変えるというイメージです!
いい感じになるといいなって思ってますが、ワールドを作ってくださってる方が天才なのでなんとかなるでしょう。
ここの辺りは若干作品内容のネタバレに触れるのでこんなもので。

あのチラ見えしている足は……!?!?!?

おわりに

以上です!
このnoteが何かの足しになっていたら嬉しいです!なってるのかな~?
わからないけど個人的には改めて立ち返って考えることができて良かったです!
多分作り終えて実際に何度か遊んでもらったらまた色々と発見があると思うので、そのときにアドカレにまた参加できたら何かしら書いたりするかもしれません!(といってもVRのことはそんなに知識がないのでどっちかというとシナリオの話とかになると思います)

VR-TRPG界隈が更に盛り上がっていきますように!
一応VTuberをやってますので、なにか宣伝用に配信して!!ということであればお気軽にお声がけください!
なにがしか(イラストやシナリオ等)を作るとかでなければ喜んで無償で働きます!

https://adventar.org/calendars/9018
アドカレ次の日は逆凪さん!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?