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緊急事態宣言下で飲食店が最低限確認すべきGoogleマイビジネスの設定3つ

2021年1月に発出された2度目の緊急事態宣言。飲食店を集中攻撃するような心の痛くなるニュースが続きます。

その中で事業者様はなんとか事業継続に向けて取り組んでいるところだと思いますが、インターネット上の情報管理は後手に回っていることが多い印象です。

特にGoogleマップなど、Googleに自社のビジネス情報を掲載できるGoogleマイビジネスについては、スマホアプリでは操作できる範囲が限られているためか、Instagramなどと比べても正しいビジネス情報が掲載されておらず、うまく活用ができていないことが多く見受けられます

この記事では、「Googleマイビジネスの活用方法の記事は情報量が多すぎて分からない...」という方に向けて、私が数店舗のGoogleマイビジネスを管理する中で感じる、最低限設定を確認してほしいものだけを簡単にご案内します

スマホアプリでは操作ができないものも含まれるため、スマホのブラウザやPCからGoogleマイビジネスへログインして、ご確認いただければと思います。

Googleマイビジネスを網羅的、体系的に理解したい!という方は、下記の記事などが参考になるかと思いますので、ご覧ください。


Googleマイビジネスとは?

Googleマップの検索結果上に、自社のビジネス情報を案内できるサービスです。詳しい説明は公式のヘルプをご覧ください。


早速、具体的に確認していきたい内容を説明します。

飲食店が確認すべき情報1 営業時間

最初に営業時間の設定について、正しい内容を表しているかを確認しましょう。私自身一人の消費者として、検索して見つかった店舗の営業時間が間違っており、既に営業時間が終了していた、ということが最も悲しいです。

また、テイクアウト・デリバリーは時短要請の対象外ということもあり、テイクアウト・デリバリーの受付を遅くまで行っているという場合もあるでしょう。

その場合、テイクアウトやデリバリーの受付時間を別で設定することができますので、これらを適切に設定することで、正しい注文可能時間を設定しましょう。

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Googleマイビジネスの、「情報」から「営業時間の詳細」で、該当の設定を行いましょう。

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緊急事態宣言期間中は休業される場合などは、臨時休業マークをつけることも可能です。(テイクアウトのみで営業する場合は、上述の営業時間の変更と、後述の注文方法の変更で対応しましょう。)


飲食店が確認すべき情報2 対応している注文方法と注文受付のリンク

飲食店の場合、店内利用、テイクアウト、デリバリーの主に3つの注文方法がありますが、これらの利用可否について、Googleマイビジネス上で選択することができます。

様々なGoogleマイビジネス上の情報は利用者側で書き換えることができ、意図せず現在の状況を適切に表していない状態となっている可能性があります。

我々がご支援している先の飲食店様でも、「テイクアウトが本来利用できるのに利用できないと表示されている」「クレジットカードが使えるのに、使えないと表示されている」などといった状況が発生していました。

特に今回、適切に注文を獲得するためにも、特に注文可能な方法について、適切な状況になっているかを確認しましょう。

Googleマイビジネスでは、事前注文や宅配についてWeb上で受け付ける場合、それらへのリンクを貼ることが可能です。Uber Eatsなどの外部サービスを使用している場合は、それらへのリンクを適切に付与しましょう

「情報」の「事前注文リンク」から、遷移先のURLを設定することができます。

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外部サービスを利用することが難しい地域である場合や、外部サービスの高い手数料の支払いが難しい場合においては、自社のテイクアウト・デリバリーを自分たちのWebサイトで公開することも有益だと思います。下記の記事もご参考ください。


飲食店が確認すべき情報3 新型コロナウイルス対策状況

Googleマイビジネスでは、新型コロナウイルスに対するどのような対策を行っているかや、来店されるお客様へ要請すること(マスク着用や検温など)をビジネス情報に明記できるようになっています。

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これらの対策状況の可視化は、コロナ禍でどの店舗を選択して来店するかの有用な1つの決定手段であると考えられるため、適切な選択を行うようにしましょう。

Googleマイビジネスの一番上の「始める」ボタンから登録できます。

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Googleの対策は「失点しない」ために重要

コロナ禍で飲食店が厳しい状況を迎える中、巷では「ファンが支持してくれる飲食店が強い」と叫ばれ、消費者と繋がるためにInstagramやTwitterを活用している事例が多く見られるようになりました。

これらの取り組みは心から応援したい動きである一方、Googleに関する対策が疎かになっていることのもったいなさも感じます。

我々のご支援で、テイクアウトの事前注文サイトを数社作成、公開して状況を見ている中で驚くのが、購入の半数以上がGoogle経由で行われていること。InstagramやTwitterで認知を拡大していく中で、「あのお店で今日は注文したいな」と想起した場合、お店へのアクセスをGoogle検索やマップ上で調べ、事前注文サイトへ訪れて購入されているものと推測されます。

そのため、例えば間違ってGoogle上ではテイクアウトは対応していないと表示されている場合、「テイクアウトの気分だしやっぱり止めておこうか」と、せっかくの購入機会を逃してしまうことにもなりかねません。

Googleマイビジネスを使ったからといってファンが急に増える、といった華やかさはありませんが、不要な失点を避けるためにも、Googleマイビジネスの情報を正しく管理しておくことをおすすめします。

上記以外にも、Googleマイビジネス上で口コミに返信したり、お知らせを投稿することもできたりするのですが、それらについては、公式のヘルプや他の方の解説記事などを見てみてくださいね。

Googleマイビジネスを適切に活用し、少しでも飲食店様が厳しい状況を乗り越えられることを祈っています。

なお、私自身Googleマイビジネスのエキスパートではありませんので、記事の内容に誤りや不明点などがありましたら、Twitterにてご連絡いただけますと幸いです。

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