【Phidias Trio vol.7】曲目紹介: 北爪道夫《トリプレッツ》
2022年11月12日に、Phidias Trio 定期公演「Phidias Trio vol.7 "Live on…"」を開催します。今井智景、牛島安希子、北爪道夫、松平頼暁、森紀明、森田泰之進、渡辺俊哉ら、現代を生きる7人の日本人の作曲家の楽曲を演奏します!
このnoteでは引き続き、公演に向けて、演奏作品について紹介をしていきます。今回は北爪道夫さんのトリオ作品、《トリプレッツ》です。
作曲者によるプログラムノートを掲載します。
3人が奏する、リズミカルで音階的なパッセージがこの作品を構成する主要な要素となっています。
それに加えて、リハーサルを進めるうちに感じたのは、曲中にたびたび出てくるフェルマータの存在も、この曲の大切なポイントになっているという点です。楽譜にはフェルマータの長さについて秒数等の細かい指示がありますが、北爪さんご本人にリハーサルを聴いていただいた際には、書かれた長さを厳格に守るだけではなく、その中にあるアイデアを演奏者が解釈し、音楽的な間や空間を自発的に作っていくということについてアドバイスをいただきました。
どの作品の演奏においても共通することですが、譜面から音楽を読み取り、解釈し、表現していくというプロセスの中にある楽しさと、多彩な可能性を再認識しました。
公演詳細
Phidias Trio vol.7 "Live on…"
2022年11月12日(土)
15:00開演(14:30開場)
KMアートホール (渋谷区幡ヶ谷1-23-20 京王新線幡ヶ谷駅より徒歩6分)
一般3,000円 / 学生2,000円(当日券は各500円増し)
プログラム
森田泰之進:Soaring in Circles (ReincarnatiOn Ring V-a) (2021) 舞台初演
牛島安希子:浮遊都市 I (2022・委嘱新作) 初演
松平頼暁:秋山邦晴のためのメモリアル (1997)
北爪道夫:トリプレッツ (1999)
渡辺俊哉:あわいの色彩 I (2017)
今井智景:Weaving (2018)
森紀明:Warum ist das Fragen sinnlos? (2018)
※プログラムが当初の予定より変更になりました。
演奏家の役割のひとつが、楽譜を手掛かりにさまざまな解釈を導き出すことだとすれば、作曲家との直接的なディスカッションは、極めて有意義なもの。演奏は常にアップデートされ、作品は生き続けていく。今回フィディアス・トリオがご紹介するのは、いずれも作曲家との濃密な共同作業を経た、7つの作品。今井智景、牛島安希子、北爪道夫、松平頼暁、森紀明、森田泰之進、渡辺俊哉ら、個性派揃いの作曲家達のユニークな楽曲を演奏する。いま聴きたい、そして後世に残していきたい音楽が体感できる、刺激的な二時間。
チケット購入
https://phidias-vol7.peatix.com/
お問合せ
phidias.trio@gmail.com
主催:Phidias Trio
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
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